BS朝日開局15周年特別企画 黒柳徹子のコドモノクニ ~夢を描いた芸術家たち~

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放送内容

伝説の絵雑誌を創った
編集者・鷹見久太郎

大正11年に創刊された絵雑誌『コドモノクニ』。従来の児童雑誌に比べ、厚手で大判の紙を使用し、絵は4~5色の色刷りで、見開き画面いっぱいに印刷。多くの著名な作家、画家、音楽家らが参加し、児童雑誌の枠を超えた高い芸術性を持つ絵雑誌として他を圧倒していた。そんな画期的な絵雑誌を創刊したのが、編集者・鷹見久太郎(たかみ・きゅうたろう)だ。

鷹見久太郎の曽祖父は古河藩の家老・鷹見泉石(たかみ・せんせき)。19世紀(江戸後期)に日本を取り巻く目まぐるしい国際情勢の変化の中で要職につき、類まれな国際感覚を持っていた人物で、オランダをはじめ、欧米各国のさまざまな文物を集めていた。久太郎は幼い頃から、そんな泉石の残した文物に親しんで育ったという。

後に、久太郎は、国木田独歩のもとで編集者として活躍。その後、自らの出版社「東京社」を設立した。「女性と子どものための月刊誌」という基本理念で『婦人画報』『少女画報』を出版。さらに皇族の情報誌『皇族画報』が大ヒット、それを資金に創刊したのが『コドモノクニ』だった。

久太郎は、どんな思いで絵雑誌『コドモノクニ』を作ったのか? 童謡顧問に北原白秋・野口雨情、作曲顧問に中山晋平、そして絵画主任には岡本帰一…数多くの著名な芸術家たちを、どのようにして集めたのだろうか?  その秘密を探るのは、女優で画家としても活動している城戸真亜子さん。久太郎の故郷・古河の子どもたちが今も大切にしている『コドモノクニ』の世界を旅する。

旅人:城戸真亜子