ネイチャードキュメント 奇跡の地球紀行
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ザトウクジラからホッキョクグマまで!
知床・北極・ギアナ高地…
迫力の動物たちを追う!
< 極北 野生生物の宝庫 北極圏スバールバル諸島の大航海 >
ノルウェー領スバールバル諸島には、北極圏でありながら、野生動物の宝庫、奇跡の自然がある。海流の影響で、膨大なプランクトンが発生するこの海域には、多くのクジラや魚たちが集まり、さらに、その魚たちを求めて海鳥やアザラシがやってくる。アザラシは、絶滅危惧種ホッキョクグマの餌になる。スバールバル諸島の生態系の頂点にあるこのホッキョクグマを求めて、白夜の海を4週間渡って航海し、ホッキョクグマの野生での生態を撮影。母熊が小熊に泳ぎを教えるという珍しいシーン、アザラシをハンティングする様子、そして、北極圏の海に隠された秘密の食料貯蔵庫など、ホッキョクグマの貴重な映像をたっぷり紹介する。さらに、北極圏ならではの生き物たち、セイウチ、ベルーガ(シロイルカ)、アザラシなど、数々の動物たちの姿にも迫る。
< 知床の驚異の自然と動物たち >
2005年にユネスコ世界自然遺産に登録された、北海道・知床。知床の類まれな自然を、四季を通して紹介する。流氷の接岸と、それを利用するために待ち受けていた、オジロワシなど猛きん類の知られざるハンティングの様子。また、流氷を、出産、子育ての場とするアザラシたちの姿。夏には根室海峡にやってくるシャチの家族。そして、秋には川をさかのぼるカラフトマスとそれを狙うヒグマたちの生態。知床の山と海、そして、それをつなぐ川が生み出す奇跡の生態系に迫る。
< 世界の果て、地球最後の秘境 ギアナ高地を行く >
ギアナ高地は南米北部、オリノコ川とアマゾン川に囲まれた高地で、ベネズエラをはじめ、南米の6つの国と地域にまたがっている。緑奥深いジャングルに、テーブルマウンテン(卓状台地)が織りなす風景は、想像をはるかに超えた迫力で私たちに迫る。数億年の歳月を経て、風雨に洗い流され、硬い岩盤だけが台地状に残り、陸の孤島といわれる「テーブルマウンテン」が形成された。中でも、最大級のテーブルマウンテン・アウヤンテプイからは、何百という滝がジャングルに流れ落ち、その中でも最大のエンジェルフォールは落差979メートルを誇る。空と陸からアプローチし、この壮大なエンジェルフォールの全貌に迫る。さらに、恐竜時代からの生き残りといわれる、希少な生物やギアナ高地に生活する先住民族の子供たちの様子なども紹介する。
< 小笠原 ザトウクジラの聖域 >
2011年に世界自然遺産に登録された小笠原諸島は、北太平洋に点在する島々を包括した総面積約105平方キロメートルの島々の集まり。かつて、どこの大陸とも一度もつながったことがない孤島「海洋島」の島々。その中でも、独自の進化を遂げた固有種が多く住み、毎年ザトウクジラが回遊してくる父島を取材。特に、ザトウクジラの姿を特別な許可を得て追いかけた。父島の海域で、なぜ多くのザトウクジラが集まり、繁殖行動をするのか、貴重な映像ともにその謎にも迫る。圧巻は、ザトウクジラの親子が見せてくれた水中映像。取材チームのボートに興味を持ち、近づいてきた母子クジラ。そっと水中に潜ると、圧倒的迫力で迫るザトウクジラの親子の姿が間近に! そして聞こえてきたのが、オスの鳴き声。縄張りを主張しているとも、メスへの求愛ともいわれている。捕食中のイルカたちの珍しい水中映像などとともに、まだ謎の多いザトウクジラの生態をたっぷり紹介する。