ネイチャードキュメント 奇跡の地球紀行
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赤井英和が行く!
天国にいちばん近い島
ニューカレドニア
絶景!奇跡のハートの秘密
今回は南太平洋に浮かぶ、大小およそ100の島々からなるニューカレドニアへ。総面積は日本の四国ほどだが、周囲には2008年に世界自然遺産に登録された世界最大規模を誇るラグーンが広がっている。そこはまさに生き物たちの宝庫。全世界の5%に相当する種目が暮らしている。また、陸でも多種多様な生物が生息しており、植物相の固有種の割合は80%にも及ぶ。
"天国にいちばん近い島"といわれるこの地を旅するのは、俳優・タレントとして活躍する赤井英和。首都・ヌメアを出発し、世界遺産のサンゴ礁と固有種が織りなす絶景を体感。自然とともに生きる先住民との触れ合いを通して、世界中の人々を魅了するニューカレドニアの創造の秘密をひもといていく。
<宝石色に輝く海を体感! イル・デ・パン島>
サンゴ礁が隆起してできたイル・デ・パン島。透明度が高い海の色の美しさは"海の宝石"と称されている。赤井は、ニューカレドニア伝統の帆船「ピローグ」に乗って、島の中でも特に海水の透明度が高いシュノーケルポイントへ。そこはサンゴ礁に囲まれた内海で、「ピッシンヌ・ナチュレル(天然のプール)」と呼ばれる場所。ターコイズブルーの海が広がっている。潜ってみると、サンゴ礁をすみかとする色とりどりの熱帯魚が集まっていた。
<自然と共生する先住民と、消えゆく"幻の島"ノカンウィ島>
約3000年前、島伝いにニューカレドニアへやって来た先住民「カナック」。先祖から受け継いだ伝統を守り、農業と漁業を中心とした自給自足の生活を送っている。赤井は、あるカナックの家族を訪ね、作物の収穫や漁を体験。肉やイモを土の中で蒸す伝統料理「ブーニャ」もいただく。 そして、潮の満ち引きで2つの島が1つになるという"幻の島"ノカンウィ島へ。そこはサンゴ礁の死骸が長い年月にわたり堆積してできた無人島。真っ白なパウダーサンドが海に溶け込む絶景を味わう。しかし、ノカンウィ島は波の浸食により間もなく消えるといわれている。自然とともに生きるカナックの人々は、この現実をどう受け止めているのか…?
<数億年前の超大陸"ゴンドワナ"の痕跡を発見! リビエール・ブルー州立公園>
ニューカレドニアの固有植物が3200種以上生息する自然保護区。また、島内に天敵がいないことから、独自の進化を遂げた飛べない鳥「カグー」の繁殖地。赤井はガイドとともに公園内をトレッキングして、ゴンドワナ大陸に生息していた植物の子孫や、地下60kmから地表に隆起したニッケルの鉱脈など、ニューカレドニアを創造した大陸移動の痕跡を目撃する。
<自然が生んだ奇跡のアート ハート型のマングローブ林>
ニューカレドニアの本島・グランドテール島北部の西海岸に広がるマングローブ林。ここに世界的に有名な絶景、ハート型のマングローブがある。空からしか見ることができない神秘のアート。一体いつ、どのようにして生まれたのか…?
<先住民の神話が宿る森 ヤンゲン>
グランドテール島北東部のヤンゲンは、石灰岩が隆起した岩山がそそり立つ景勝地。リゾート開発されていないこの一帯には、先住民カナックの伝説が色濃く残っている。赤井は、神話が宿るチキンロックやスフィンクス岩などの奇岩を巡り、ある集落を訪ねてカナック伝統の住居・カーズに宿泊。そして翌日、世界遺産のサンゴ礁を見るため海の中へ。そこには世界に9カ所しかないといわれる二重のサンゴ礁「ダブルリーフ」が広がっていた。
旅の最後に、さまざまな姿形のサンゴによる幻想的な水中世界を体感した赤井。何を感じたのか…?