ネイチャードキュメント 奇跡の地球紀行
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田辺誠一が旅する
世界遺産タスマニア4つの奇跡
~太古の自然と固有の動物の秘密~
≪州都ホバートとデビルズ・アット・クレイドル 人と自然の関わり方≫
手付かずの大自然が残るタスマニアはおいしい海の幸と山の幸にも恵まれた島。タスマニア州の州都であるホバートではにぎやかな朝市に立ち寄り、この地で採れたばかりの果物や、近海で穫れたばかりの新鮮な海の幸に舌鼓を打つ。この島固有の動物として知られるタスマニアデビル。絶滅寸前のこの貴重な動物と出合えるデビルズ・アット・クレイドルは、できるだけ野生に近い形で飼育している場所。かわいらしい見た目とは裏腹に気性の激しい野性を目の当たりに。絶滅の危機にひんするタスマニアデビルや、自然の恵みを大切にする人々と触れ合い、自然と人との関わり方からタスマニアの秘密を探っていく。
≪マザーツリーとの出会い マウントフィールド国立公園≫
ホバートの西に位置し、世界遺産にも指定されるマウントフィールド国立公園には、およそ2億年前からの植物が息づく原生林が広がる。ここには、写真家・相原さんの人生を大きく変えた一本の木「マザーツリー」がある。そこに秘められた物語とは? 人がタスマニアに心引かれる理由を探る。
≪太古の森と豊かな水をたたえるゴードンリバーとストローンの大砂丘≫
乾いた気候の東側から打って変わって、一気に湿った気候へと変貌するタスマニアの西側地域。クイーンズタウンではクラシックな蒸気機関車に乗車。のんびりと揺られ旅情を満喫。そうしてたどり着いたゴードンリバーでは、冷温帯雨林という世界でも数少ない森林が広がっている。1年間でわずか直径0・5ミリ〜2ミリしか成長しないというタスマニア独特の樹木、ヒューオンパインの森に踏み込むと、樹齢1000年を越えるほどのヒューオンパインの倒木が。そこでははるかなる時を超えて連綿と繰り返される生命の営みがあった。そして西の端にあるストローンの広大な砂丘へ。タスマニア独特の気象とその地理的要素から"ピュア"な理由を見つけていく。
≪世界遺産クレイドル・マウンテン-セント・クレア湖国立公園≫
世界遺産地域として、その自然が厳重に保護されたクレイドル・マウンテン-セント・クレア湖国立公園ではウォンバットやワラビーなど、数多くの野生動物との出合いが待っていた。またタスマニアの隠れた魅力は「夜」。都会では決して見ることのできない満点の星空と、その暗闇の中に潜む貴重な動物とは? そして相原さんが教える絶景スポットへ。それは標高1545メートルのクレイドル・マウンテンを間近に見られる貴重な場所。そこで目にする迫力満点の光景とは?