ネイチャードキュメント　奇跡の地球紀行

中村雅俊３０００キロを行く！
アメリカ・グランドサークル 奇跡の絶景と地球創世の物語

【地球４６億年の歴史を体感し生命誕生の謎を解く】

世界中に様々な国立公園がありますが、アメリカのそれは一風違います。アメリカという国が総力を挙げて守ってきた場所だからこそ、「大自然」「史跡」そして「野生生物」がいまも現存します。風光明媚で実に多彩な光景が満ち溢れ、そして、４６億年の地球史を目の当たりにすることができます。
今回、舞台は、「アメリカ・グランドサークル」。アメリカの西部に大型の国立公園が集中する地域です。ぐるり一周３０００キロメートルの「命の宝庫」を旅するのは、俳優、歌手としてマルチな才能を発揮する中村雅俊さん。英語が堪能な中村さんは、世界屈指の巨大観光都市・ラスベガスを拠点に、グランドサークルを疾走、自然を守る人々との交流を通して、そして、自然の偉大さ・体温を感じながらアメリカ大陸の誕生の不思議と生命の軌跡、"神秘の光景"が生まれた謎を紐解いていきます。

≪文明が通り過ぎた道・ルート６６≫

「マザーロード」と言われた、かつてのハイウェイ。シカゴとロスアンジェルスを結び８州４０００キロを横断するアメリカの大動脈。かつてこの道を自分の運転で走破した中村雅俊は、ある町の理容店で懐かしい対面を果たします。

≪１０億年が刻み込まれた大峡谷・グランドキャニオン≫

かつて海底だったグランドキャニオンは、地球の営みがすべて地層に刻み込まれています。
中村雅俊は、キャニオンの断崖を自らの足で踏みしめながら下り、地球創世のドラマを体感します。また、乾いた大地が生み出した奇跡の地下空間・アンテロープキャニオンなど、地球がアーティストである側面を実感します。

≪神話の時代をいまも生きる人たちとのふれあいで中村雅俊が学ぶものとは！？ナバホ族≫

地球創世の歴史とわたしたち人類を繋ぐ人たちがいます。ナバホ族です。アメリカの西部開拓の中で強制移住をさせられたり、荒れた大地で生きることを余儀なくされても、自分たちの生き方を保ち続けた人たちです。東日本大震災とその後の進まない復興を目の当たりにしてきた中村雅俊は、脊然と共に生きるナバホの人たちから何を得るのでしょうか？ナバホの生き証人の老女・ヘレンと一対一の魂のぶつかり合いがありました。

≪地球が生み出した奇跡の絶景　どこにもない地球外空間　ザ・ウェーブとホワイトポケット≫

「ザ・ウェーブ」は、神秘の光景と言われています。薄さ５ミリにも満たない岩のひだが、打ち寄せる波のような世界を描き出しています。ただ、その「繊細な美しさ」が皮肉にも危機を招きよせています。砂でできているが故に、ヒトの足でもろく崩れ落ちていくのです。自然保護の観点から厳しい入場制限敷かれています。
もうひとつの神秘の絶景が「ホワイトポケット」です。地元の人たちだけの空間が公となったのはほんの数年前です。理由は、絶景ゆえの秘匿ではありません。アプローチが極端に困難なのです。悪路専用のアメリカ車に乗り込み、中村雅俊が向かった先の絶景とは？白、赤、黄色…岩肌には様々な色彩がまるで液体のような模様を作り出していて、地球上ではない、岩の惑星のような奇妙な模様の連続が広がっていました。

※グランドサークル
アメリカ西部のユタ・アリゾナ州を中心に大型の国立公園が集中しているエリア。元々は海の底にあったエリアが斜めに隆起したため、新生代から白亜紀の地層を見ることができる上、浸食でさらなる絶景が生み出された。