王様の家

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ストーリー

【2013年9月16日(月)放送】 第6話 「王の監禁」

家族の留守中に火災報知器の点検にやって来た作業員・村越(小倉久寛)。宅内に上がり込むと、陽介(市村正親)のプライバシーを詮索するように辺りを見回し始める不審な男だ。
「キングってどのくらいギャラ貰ってるんですか。偉そうに人様に文句つけて、傷つけて、いくらになるのか教えてくださいよ」
「何だ、その言い方は! 私に文句でもあるのか!」
「……はい、あるんです」
村越は陽介にナイフを突きつけると、瞬く間に手足を縛った。押し込み強盗だ。
「土下座して謝ってください。あなたが私のことを思い出して心からの謝罪をするまでは帰りません」
要求は金ではなく、陽介の謝罪。しかし、村越が誰なのか、陽介は一向に思い出せない。

やがて牧野(石倉三郎)と川崎(春川恭亮)が迎えに来ると、陽介は村越の要求に従って二人を追い返す。村越に悟られないようにSOSのメッセージを発信するのだったが、気づかれることなく失敗に終わる。
部屋に翔(要潤)と準(吉岡澪皇)が隠れていたのだが、タイミング悪く外出中の節子(岡田奈々)が帰宅したため、翔と準も見つかってしまい、みんな揃って縛られてしまう。
「あなた、座敷わらし記念館の人ですよね?」
準が過去の『ナイトセブン』のビデオをチェックし、村越の正体を割り出していたのだ。
座敷わらし記念館は、地方自治体の無駄遣いの象徴としてナイトセブンで取り上げられ、陽介に一刀両断された施設だ。陽介は施設ばかりでなく、施設内の飲食店の看板メニューである『わらしライス』まで不快な面持ちで斬り捨てた。その飲食店経営者としてインタビューを受けたのが村越だったのだ。陽介の影響力は大きく、村越は周囲からバッシングの標的となり、店はあっという間に潰れてしまった。
「あなたのコメントがなければ、こんな事にはならなかった! 店だけじゃない、家族までも失ったんだ!」
陽介に悪気はなかった。しかし、結果として、陽介の伝え方のせいで村越は家族まで失ってしまったと言う。

村越は家族までもが非難の目にさらされるのに耐えられず、一人上京して働いて仕送りをしようと思っていたのだが、うまく仕事にありつけずに今回の犯行を決意したのだった。
節子や翔は次第に村越に同情的になっていたが、彼の家族との接し方が下手なのも大きな要因であることが分かってくる。家族に出て行かれた訳ではなく、村越が自分で飛び出して来たのだ。
「ご家族はきっとあなたが苦しんでいることを相談して欲しかったと思いますよ……」
節子らが相談に乗ろうとしていると、そこに警察が到着。ようやくこの危機を脱する絶好のチャンスが到来するのだったが、陽介は警察を拒み、村越に頭を下げる……。
「本当にすまなかった。あと一つ、お願いがある……」
陽介から村越へのお願いとは……?