王様の家

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ストーリー

【2013年9月12日(木)放送】 第4話 「家庭訪問」

次男・準(吉岡澪皇)の家庭訪問があり、担任の峰岸はるか(倉科カナ)が訪ねて来た。
幸い陽介(市村正親)はゴルフで外出中であったが、急遽予定が変わって帰宅し、はるかと出くわしてしまう。
「準くんのお父さんって、胡桃沢陽介さんだったんですか? 私、キングの大ファンなんです」
陽介の大ファンだというはるかは興奮して舞い上がってしまう。
ミーハーな若い女教師に陽介のプライベートを知られてしまってはまずい。牧野(石倉三郎)は陽介の素性を隠そうと咄嗟に妙な言い訳を思いつく。
「彼は胡桃沢陽介のソックリさんで、ものまねタレント・グルメ沢陽介です」
そんな苦し紛れの嘘に陽介が協力するはずがないのだが、牧野が必死に説得する。
「あの先生は準くんがキングの子だと知ったら、きっと特別扱いをする。敏感な子供たちはそれを察するでしょう」
これがイジメや非行の引き金になりかねないとの牧野の忠告を真に受けた陽介は、嫌々グルメ沢のフリをする。
しかし、はるかは大のお笑いファン。その上、騒ぎを聞きつけた翔(要潤)が面白半分に陽介をからかったため、事態はますますおかしな方向に……。
家庭訪問の本当の目的は、準の進学先についてであった。準は学内でも2位の好成績でありながら、あまり学力の高くない高校への進学を志望しているのだ。
「トップランクの白金高校に行くよう、ご両親から説得していただけないでしょうか」
このはるかの主張が、陽介には聞き捨てならなかったようだ。ちょうど教育問題を番組で取り上げた後であり、自分の息子の教育にも関心があった。生徒の成績を数字として捉え、個性と向き合おうとしない。現在の教育現場が抱える問題点であると主張し、逆にはるかを説教する。グルメ沢になりきっていたことも忘れ、キングの真骨頂である歯に衣着せぬ物言いで若い教師を斬り捨てた。
「私、教師に向いてないんです……」
はるかは生徒の希望より、教師としての評価を上げることを優先させていた。自分でも自覚していたことだが、職場の環境に流され、教師としての情熱を失いかけていたことを陽介に説教されて痛感したのだ。
準がランクの低い高校を志望するには、理由があった。その理由をはるかは知っている。かつては生徒一人一人と真剣に向き合っていたからだ。
準は将来、報道関係の仕事を夢見ている。明らかに、陽介の『ナイトセブン』の影響を受け、その夢に向けて邁進しているのだ。
家族も知らなかったことを、はるかのおかげで知ることができた。親子の距離を縮めるきっかけを与えてくれたはるかに、陽介は偽らざる感謝の気持ちを伝える。
「あなたが準の担任で良かった」
はるかにはまだ本物のキングであることはバレていない……。