家族法廷

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ストーリー

【2012年2月1日放送】 第7話  「父の秘密」

ある日、見知らぬ少女・緑川志織(中村静香)が達彦(長塚京三)を訪ねてくる。
「会いたかったんです! 一度でいいから」
突然の志織の訪問に、達彦はうろたえ、不審な言動を繰り返す。その様子を訝しげに見ていた健一(六角精児)と冴子(ミムラ)は、志織の口から確かに"お父さん"という言葉が発せられるのを耳にし、良からぬ想像をする。しかも、二人の会話には、過去に金のやりとりがあったことを匂わせる言葉まで・・・・・・。
「二人の関係は、・・・・・・もしや?」
少女は達彦の隠し子なのではないかと想像しているのだが、なかなか家族の面々には言い出せない内容だ。

あまりにも重い荷を背負ってしまった健一は、秘密を共有している冴子と相談するため夜中に冴子の部屋を訪ねるのだが、その行動を久美(松永玲子)に不審がられ、問い詰められる。
まさか達彦に隠し子がいるとは言い出せずにいるのだが、厳しい久美の尋問を前に耐えきれず、秘密を明かしてしまう。
「お父さんに隠し子!?」
久美はすぐさま朋子(岩崎ひろみ)と良弘(TETSUYA)を呼び寄せ、深夜の家族会議が開かれた。
果たして達彦に隠し子がいるのだろうか。もしそれが事実ならば、幸子の死後、愛人が後釜を狙い、娘が偵察に来たのではないか。愛人親子は小野寺家の乗っ取りを企んでいるに違いない。それは何としても阻止せねば・・・・・・。半信半疑ではあったが、想像すればするほど達彦に対する不信感が募っていく。
そんな時、朋子が達彦の部屋から一枚の封書を持ち出してくる。差出人は緑川早苗。まさに愛人からの手紙だ。
『私はあなたを許せません。私たち親子には死ぬしか道はありません・・・・・・』。
達彦への恨み節が綴られた手紙を読んだ一同は、達彦は愛人に死をちらつかされて脅されて金を払ったに違いないという確信を抱く。
翌朝から家庭内は疑心暗鬼に包まれ、達彦には冷徹な眼差しが向けられる。
「家族裁判を開廷します。今日はお父さんは被告人よ」
いつもとは逆の立場となり、隠し子について達彦に迫る。強く否定する達彦だったが、例の封書が証拠として出されると、観念したように語り始めた。
「私がやったことは、裁判官にあるまじき行為だった」

話の途中で、ある親子が訪ねてくる。緑川早苗(松下由樹)と志織であった。久美たちは愛人の来訪に臨戦態勢をとる。
「何か誤解されているようですね。私たちは、小野寺さんが担当された裁判の、被告の家族です」
早苗は、達彦が早苗の夫に有罪を宣告した4年前の裁判について語り出した。
一人娘の志織が心臓に障害を抱え、高額な手術費用を捻出しなければならない中、夫に実刑判決が下った。しかしその後、匿名で資金の援助を受け、志織は手術を受けることができた。志織は命の恩人に礼を言うため、ずっと探し求めていたのだった。
達彦は秘かに緑川母子に手術費を提供していたのだ。しかし事情を察した早苗は「でも人違いでした」とひと芝居をうつのだった・・・・・・。