人生を変える7日旅
放送内容
♯42 柔道家・野村忠宏×フランス 第1夜 パリ
旅人は柔道家の野村忠宏。
前人未到のオリンピック3連覇をなしとげ、昨年夏40歳で現役をしりぞいた野村。そんな柔道界のレジェンドが選んだ旅先は今、花が咲き誇り、まさに観光にベストシーズンの花の都フランス・パリ。実はフランスは世界一の柔道大国なのだ。
老若男女がさまざまな目的で町の柔道教室で稽古に勤しんでいる。そんなフランスで野村は引退後初めて、海外の人々に柔道の指導を行う。将来、世界中で柔道を指導して廻りたいと考えている野村にとって、今回の旅はその第一歩。
柔道で勝つための鍛錬と、人に教えることはどう違うのか…?
あらためて、柔道とは何なのかを問いながら、教えることに向き合う7日間となった。
柔道一家に生まれ、3歳から柔道を始めるも、子供時代は落ちこぼれだった野村。
しかし、自分が真剣になれるのは柔道だけだと自覚していた彼は決して諦めなかった。
そして、大学2年生の時、初めて出場した国際大会で突然優勝。その大会が行われたのがフランスだった。この国は、オリンピック3連覇という野村の快進撃の始まりの場所。
ここから野村の「美しい柔道」が世界を魅了することになる・・・。
今回、競技を離れ、新たな視線でフランスの街をながめた野村をおどろかせたのは
ここフランスでは、柔道をだけでなく、たくさんの日本文化が受け入れられ、様々な分野で日本人が活躍しているということ。ラーメン、盆栽、bento(弁当)、アニメや漫画などなど、フランスでは日本文化花盛りだ。
そんなフランスが愛した日本の中から、野村はフランスで日本の野菜を栽培し、フレンチの一流シェフからもひっぱりだこだという山下農園を訪ねる。農園主の山下朝史が「農道」と語るその農業は、なぜフランス人を虜にしたのか。そこにはフランスで受け入れられた柔道と共通するものがあるのか…?