遺しておきたいニッポンの風景 島もよう島じかん

遺しておきたいニッポンの風景 島もよう島じかん

お知らせ

【放送日時】
2016年5月15日(日) よる9:00~10:54放送

番組概要

ニッポンの小さな島々に残る その島ならではの“島もよう”
何気ない日常の風景、日々営まれる人々の暮らし…
ゆっくりと流れる“島じかん”の中で、島を散策し映し出された島々の映像を、その島に住む方々の前で上映。
今の島の暮らしの素晴らしさを再発見してもらいます。

海に囲まれた島国ニッポンには、6852もの大小様々な島があります。
その島々では 長い年月の中で独自の文化・風習・暮らしが育まれてきました。
心惹かれるどこか懐かしく美しい島の風景…
何代にも渡って受け継がれてきた風習、文化…
築数十年経った家で暮らす島民の日常生活…
お年寄りから子供まで 屈託のない島民の笑顔…
“島もよう”と“島じかん”が そこにはあります。
そして 小さな島に降り立った旅人(俳優)がゆったりとした時間が流れる島の日常を散策。
島民たちと触れ合いながら、是非とも後世に遺しておきたい感銘を受けた様子をカメラに収めていきます。この番組では、島の生活をカメラに収めるだけでなく、その映像を持ち帰り編集。後日、再び島へ向かい 島民の前で上映します。
自ら住んでいる島を改めて映像で見て、その風景や人々の息遣いを再確認します。

【旅先】

放送内容

【クレーンで上陸!サトウキビ畑の島はスナック天国】

南大東島では那覇からフェリーで15時間。周囲20.8キロ、人口1300人ほどの島。希少な動植物が多い。長らく無人島だったが、明治33年頃からサトウキビ栽培のため人が住むようになったという。

■島へ!
南大東島行きの飛行機は1日2便。小型プロペラ機でおよそ40人乗り。
仕事場への移動手段として利用する方も多く、機内は割と混んでいる公共の交通機関がないため、宿の方が送迎してくれる。

■島の名所
「星野洞」
南大東島は、サンゴ礁が隆起してできた島で、ほとんどが石灰岩でできており、島じゅうに鍾乳洞がある。中でも、特に大きく美しい鍾乳洞となっており、観光向けにもライトアップされており圧巻。ちなみに、星野洞の一帯が星野さんの土地であったことから、星野洞という名前が付けられた。

■島の味
「大東そば」
島生まれのソウルフード。沖縄ソバよりも麺が太く、出汁が効いた逸品。ガジュマルの木を焼いて作った灰汁を練りこんだもので、食感はモチモチで独特なコシがある。

■島の人々
「島の名物ガイド 東和明さん」 島にいるガイドの東和明さんは、名物ガイド。地底湖探検ツアーは、南大東島で人気のアクティビティツアー。さとうきび畑のど真ん中に、鬱蒼と草木が生えているポイントが地底湖の入り口の穴。かつては子どもたちの遊び場だったほか、戦時中には、防空壕としても使われたとか。幻想的な風景が広がる島有数のスポットとして人気。

「ボロジノ娘 ※名称…大東島のボロジノ諸島に由来する。」
島に唯一ある民謡教室で唄三線を習う子供たち。彼女たちは毎日、学校が終わると稽古場に通い、熱心に唄三線の稽古に励んでいる。島には高校が無いため、中学を卒業するとメンバーも入れ替わりがあり、時には“民謡版モーニング娘”と例えられる。沖縄県内に限らず、県外での活動も増え、ライブや各地のお祭りなどのステージにも呼ばれて精力的に活動している。

■島の夜
集落には数多くのスナックが点在。その数10軒以上!スナックで出されたのはスナックで出されたのはフギという魚の内蔵。南大東島ならではの食文化!昼間とは違う顔を見せる島時間に酔いしれる。

【猫の楽園!昭和が色濃く残る島に響く神輿の走り!】

真鍋島は岡山県笠岡市にある笠岡諸島の1つ。夏目雅子主演映画「瀬戸内少年野球団」のロケ地としても有名で、現在は猫の島として多くの観光客が訪れます。毎年5月のゴールデンウィークに元禄時代から始まったといわれる「走り神輿」が開催され、昔から伝わる伝統の風が吹く。

■島へ!
昔ながらの漁師町笠岡諸島の真鍋島に上陸。真鍋島は、笠岡・住吉港から出ている定期便が出ており、約70分(高速船で40分程度)で行くことができます。面積1.65k㎡、人口約200人という小さな島には都会にはないものが“あるよっ!”

■島の名所
「真鍋中学校」
夏目雅子主演 映画『瀬戸内少年野球団』の舞台ともなった真鍋島を象徴する古き良き建築物の真鍋中学校。昭和昭和24年建設の木造二階建て校舎。なんと生徒は女の子たった1人。

■島の味
「魚料理 船出」
魚料理「船出(ふなで)」で昼食。刺身に唐揚げ。真鍋沖で獲れた鯛、タコ、ヒラメが所狭しと並ぶその量の多さに驚き!

■島の人々
「真鍋島に移住して5人の子育てに奮闘!中室敦美さん」
真鍋島の港の切符売り場で働く中室敦美さんは広島から真鍋島に移住して5人の子供を育てる母親。「真鍋島は、何にもないけれど、本当に、そんな生活って、不便かな~?ってでも、すごく、贅沢なこと、今、すご~く贅沢な暮らしをしてるんだと思う。人は、無いものねだりばかりだけれど、無いから、作る。楽しみも見つける。自分が贅沢だな~、とか、幸せだな~とか、感じる心があることが、一番だな~って、最近は、のんびり時間が過ぎてることが至福の時です」

■島の風景
「真鍋島にやってきたフランス人が島民にサインをもらう。一体ナゼ?」
真鍋島に訪れる外国人は、フランス人ばかりだそうです。島に訪れては、積極的に島民と触れ合い、ごはんまでごちそうになることが多いそうです。それだけでなく、島民にサインをもらうこともあるのだとか!フランス人が島民に、サインをもらうのには、ある理由がありました…。
フランスで出版された絵本“Manabe Shima”。これは、フランス人のイラストレーター、フロラン・シャヴエがの真鍋島で1ヶ月生活し描いた滞在記。この絵本には、フランス人の目から見た生活の細かい情景が描かれています。絵本を通し真鍋島を知ったフランス人が、「こんな暮らしをしている真鍋の人にあいたい!」と島を訪れているのです。一冊の本から、真鍋は遠いフランスでも知られることとなったのです。