ザ・インタビュー ~トップランナーの肖像~
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8月1日(土)ゲスト:佐野元春(ロック・ミュージシャン)
ロック・ミュージシャン、佐野元春。アイドルの歌謡曲がヒットチャートを占拠していた1980年。これまでの音楽では聞いたことのない日本語をビートにのせ、日本のロックシーンの礎を築いた。新しいスタイルを創造した歌唱法、さまざまなジャンルの音楽を融合させた斬新なポップ・ ソングによって、音楽シーンに画期的な転換をもたらしたのだ。そんな佐野も今年、デビュー35周年を迎えた。そして、自身16枚目となるアルバムもリリース。
インタビュー場所は、浅草にある麦とろ屋。幼い頃、佐野が両親によく連れて来られたという隅田川が望める場所だ。そんな場所で佐野の原点から独特の詩作りまで、59歳の肖像に名曲と共に振り返る!
東京・神田生まれ。母は元舞台女優。大の音楽好きでポピュラーソングからラテン音楽まで、自宅は様々なジャンルのレコードで溢れていたという。ロック、ヒップホップ、ジャズなど、多種多様の音楽を積極的に取り入れる佐野のスタイルは、この時に育まれたのかもしれない。
高校、大学時代はバンドを組み、音楽活動に明け暮れた。しかし、大学卒業後、広告代理店に就職。“自分の歌は売れない”…音楽はあくまでも趣味だった。そんな中、出張先のアメリカで出会ったDJの一言に感銘を受け、佐野の運命は大きく変わる。
「アンジェリーナ」でデビューした1980年。当時のヒットチャートを占拠していたのは、アイドル歌謡曲。“日本の音楽を丸ごと変えてみせる”そんな思いで挑んだ。しかし、一般にはウケなかった。続けて出した「ガラスのジェネレーション」も、今でこそ知られているが鳴かず飛ばず…。“ここで1発かました音楽を”と発売し、大ヒットしたのが、名曲「サムデイ」。その誕生秘話に迫る。
デビュー以来、人々を魅了してやまないのが、佐野ならではの「詩」。稀代のソングライターは、一体どのようにして、詩を誕生させているのか?そして、常にその時代、時代を綴って来た佐野の詩。混迷の時代、佐野は今何を思い、何を綴るのか…“現在の佐野元春の素顔”に迫る!