いにしへ日和

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ストーリー

【秋田】にかほ市・芭蕉が見た風景

秋田県・鳥海山のふもとの町、象潟。ここはかつて海にせり出した半島で、「東の象潟、西の松島」と言われたほどの景勝地として知られていました。 俳人・、松尾芭蕉も「奥の細道」でこの地を訪れています。蚶満寺は9世紀に建てられた名刹。この寺からは、無数の小島が浮かぶ九十九島の風景が広がり、芭蕉はその美しさを古代中国の美女・西施(せいし)にたとえ、「きさかたの 雨や西施か ねぶの花」(雨にけむる象潟は、あたかもまぶたを閉じた西施のように美しい)と詠んだほどです。 1804年に起きた天災で、海底が隆起、一夜にしてその風景は陸地に変わってしまいましたが、今でも、田んぼの中に小さな島が点在し、かつての面影を今に伝えています。