いにしへ日和

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ストーリー

【福島】  福島・喜多方・蔵座敷

喜多方は、会津と米沢を結ぶ流通の拠点として栄えた商人の町です。豊かな商人たちが競って建てたのが「蔵」です。喜多方には四千を越える蔵があるとされ、漆喰や白壁、レンガなどバラエティーに富んだ蔵が建ち並んでいます。こうした蔵は、貯蔵庫としてだけではなく、住居としても使われ、特に、賓客をもてなす「蔵座敷」には贅が凝らされました。若喜商店は、明治37年に建てられたレンガ蔵。中には、珍しい柿の木の蔵座敷があります。また大正初期、7年余もの歳月をかけ建てられた甲斐本店は、黒漆喰の佇まいから「烏城」と呼ばれました。中の蔵座敷は、51畳の座敷に、金粉を吹きつけた床の間、総ヒノキづくりで、襖と障子の縁はすべて紫檀で作られました。個性あふれる蔵を訪れ、喜多方の商人たちの夢に思いを馳せます。