いにしへ日和

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ストーリー

【長野】 源頼朝・善光寺

1400年以上もの歴史を持つ、日本有数の名刹、善光寺。
「牛に引かれて善光寺参り」 そんな言葉が伝わるこの寺は、特定の宗派を持たず、極楽往生を望む多くの庶民を受け入れ、信仰を集めてきました。
本堂は創建以来、何度も火災に逢いましたが、そのたびに善光寺を慕う全国の信徒によって復興されてきました。
現在の本堂は江戸時代のもので、東日本の仏教建築として国宝にも指定されています。
鎌倉幕府の初代征夷大将軍・源頼朝も善光寺と深い関わりがあります。
源氏と平家が戦いを繰り返していた時代、落雷によってお寺は焼失。
善光寺の火災は、大いなる不吉の兆しだと人々に思われました・・・
そこで、頼朝は、壇ノ浦で平家を滅ぼした後、4年の歳月をかけお堂を再建したのです。
その後、鎌倉幕府を開いた頼朝は、参拝のため善光寺を目指しました。
山門へ進む入り口にある「駒返りの橋」。
あの世とこの世を結ぶ橋と言われる、この石橋には、小さな丸い穴が開いています。
これは、頼朝の馬のひづめがここに挟まったため、馬(駒)を返し、馬から下りて、参詣したと伝えられています。
現在も多くの人々を集める善光寺に、源頼朝の足跡をたどります。