いにしへ日和

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ストーリー

【栃木日光】 徳川家康・東照宮

栃木県 日光市。この地は「二荒山」(神が宿る山)、「日光山」(仏が護る山)としていにしえより、山岳信仰の拠点であった。
やがて、徳川家康が次のような遺言を残したことから、日光は特別な場所となった。
「一周忌が過ぎたならば、日光山に小さな堂を建てて勧請し、神としてまつること。そして、八州の鎮守となろう。」
八州とは関東のことだが、この言葉には、「日本全土の平和の守り神になる」という意味が込められていたという。
1617年、三代将軍 徳川家光によって家康を祀るために造営された日光東照宮。壮麗な建築物には、平和の象徴として多くの動物の姿が描かれている。鶴、亀、猫、猿、鹿……
牡丹の花の下で、眠る猫の姿は有名だが、その裏に、2羽の雀が飛んでいることに気付く人は少ない。
これには、戦乱の世が終わり、猫もゆったりと眠り、雀も安心して暮らせる世の中がやってきた・・・そんな意味が込められているという。
400年近い年月、すやすやと眠り続けた猫。
今日は、どんな夢を見ているのだろうか?