光のかたち

番組トップページ ル・コルビュジエの建築とは ル・コルビュジエとは
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番組の見どころ


シュオブ邸

シュオブ邸 内部

20世紀の三大建築家のひとりで“近代建築の父”と称されるル・コルビュジエ。
2007年は、ル・コルビュジエの生誕120年にあたり、世界各地で彼の業績を回顧する展覧会が開催されたほか、雑誌で特集が組まれたり、多くの書籍が出版されるなど、大きな注目を集めた1年だった。
フランス政府は、2008年、世界中に点在する彼の建築物23作品を一括して世界遺産に推薦することを決定。日本政府もこれに呼応し、国内唯一のル・コルビュジエの作品、上野公園にある国立西洋美術館(1959年)の世界遺産登録を目指す。
そんな数々の歴史的建造物を設計してきたル・コルビュジエの原点を、女優・菊川怜が訪ねる旅。
東京大学で建築を学んだ彼女にとって、特別な存在であるル・コルビュジエを生んだ地・スイスを訪れ、彼が建築に抱いていた想い、そして彼が大切にした光の原点を探しにいく。

鍵となるのは光だ」────フランス東部にあり、20世紀最高の建築といわれる「ロンシャンの礼拝堂」。
内部には、強烈で優しい“光”が溢れている。その光は見る者を圧倒し、救いとなる。
ル・コルビュジエにとって、“光”は、もっとも重要なテーマだった。彼が見た光とは一体どんな光なのか…?

家は生活のための機械である」────“機械”。一見、硬質で無機質な印象を抱かせる言葉だが、彼がこの精神にのっとって設計した家には、確かなぬくもりと、考え抜かれた機能美が生かされている。
ル・コルビュジエにとって、“機械”とは決して冷たいものではなく、自分たちの生活に密接にかかわっている、とても近しいものなのだ。
彼はまた、こんな言葉も残している。
家は飛行機をつくるように、精密に作るべきである」。
住む人にとっての利便性を追及したル・コルビュジエにとって、精密さこそが、やさしさのあらわれだったのではないだろうか。  
謎深き巨匠、ル・コルビュジエ。その真実の姿に迫る!