映画情報

2015年1月19日
実話を基に描く衝撃の問題作『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』が2月10日公開

2004年に韓国で実際に起きた“密陽女子中学生集団性暴行事件”を題材に描いた映画『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』が、ヒューマントラストシネマ渋谷で開催中の「未体験ゾーンの映画たち 2015」で上映される。
同作は、ロッテルダム国際映画祭最高賞ほか、数々の映画賞を受賞した衝撃の問題作。ある女子中学生が、男子高校生40人以上から複数回にわたり性的暴行を受けるという残虐な事件が起こった。その後、家庭は崩壊、転校して新たな道を歩もうとする彼女の悲劇はそれで終わらなかった――。
歌が好きな普通の女子高生ハン・ゴンジュ(チョン・ウヒ)は、ある事件に巻き込まれ絶望の淵に立たされ、転校を余儀なくされる。新しい環境で、最初は友達も作らず、笑うこともなく過ごしていたゴンジュだったが、大好きな歌をきっかけに新しい友達もでき、少しずつ笑顔を取り戻していく。しかし、前の学校の親たちがコンジュを見つけたことから、再びゴンジュを悲劇が襲うのだった。
この難しく危険なゴンジュ役に果敢に挑んだのは『サニー 永遠の仲間たち』『母なる証明』などのチョン・ウヒ。その努力は、大鐘賞で主演女優賞ノミネートなどでも認められた。同じく大鐘賞で新人監督賞にノミネートされたイ・ スジン監督は「誰が犠牲者、誰が加害者ということを判断することや、それに起因する問題を提起することが目的ではない。極端な状況に置かれた少女が自分自身を放棄しない姿、彼女を取り囲んでいるわたしたちの話をしたかった」と企画意図を語っている。
『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』は2月10日より「未体験ゾーンの映画たち 2015」で上映。