映画情報

2014年11月3日
東京フィルメックスが11月22日~30日に開催、コンペティションに韓国映画2作品

第15回東京フィルメックスが2014年11月22日(土)~11月30日(日)の期間、有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ日劇にて開催される。

東京フィルメックスは、独創的な作品を、アジアを中心とした世界から集めた国際映画祭。コンペティション部門では新進作家を紹介し、優れた作品を顕彰してバックアップしていくというもの。今年はアジアの新進作家が2014 年に製作した作品の中から、9作品が上映されるが、韓国作品としては『生きる』と『扉の少女』が選ばれた。

『生きる』は、『ムサン日記~白い犬』で鮮烈なデビューを飾ったパク・ジョンボム待望の監督第2作。山間地帯の味噌工場で働く労働者が直面する過酷な現実を描き、厳しい自然の中で働く人々の姿が圧倒的な印象を残す。ロカルノ映画祭コンペティションで上映された。

『扉の少女』は、港町ヨスを舞台に、ソウルから派遣された女性警察官と一人の少女との出会いを様々な社会問題を交えて描くチャン・ジュリの監督デビュー作。ペ・ドゥナと『冬の小鳥』のキム・セロンの競演も見どころ。イ・チャンドンがプロデューサーを担当、カンヌ映画祭「ある視点」で上映された。

また、映画の最先端を切り拓いてゆく、気鋭の監督たちのとびきりの新作を紹介する「特別招待作品」には、ヴェネチア映画祭「ヴェニス・デイズ」部門のオープニングを飾ったキム・ギドクの最新作『ONE ON ONE(原題)』が登場。女子高生殺害事件の7 人の容疑者たちを追及する7 人組の謎の集団を描くスリラーで、『春夏秋冬そして春』以来のギドク作品出演となるキム・ヨンミンが一人8役を熱演している。

韓国作品のほか、オープニングは塚本晋也監督最新作『野火』、クロージング作品にデヴィッド・クローネンバーグ監督最新作『マップ・トゥ・ザ・スターズなど、興味深い作品が登場する東京フィルメックス。ラインナップやスケジュールは公式サイト(http://filmex.net/2014/)で。