映画情報

2014年5月12日
オール韓国ロケのサスペンス・スリラー『ある優しき殺人者の記録』の公開が9月に決定

場所は韓国。障害者施設を脱走し、18人を殺害した疑いのある男から一本の電話を受け訪れた場所は廃屋マンション。映像には、その密室で起こったすべてが記録されている…。ラストの衝撃は、感知不能。日韓合作のサスペンス・スリラー『ある優しき殺人者の記録』(配給 :ティ・ジョイ、日活)の9月日本公開が決定した。これに先駆け、本年夏の韓国上映も決定している。
今やホラーの一大ジャンルを築いたP.O.V(Point of view:主観映像)方式で撮影された本作は、世界一POV作品を手がける第一人者であり、熱狂的なファンをもつ鬼才・白石晃士監督の最新作。『息もできない』のキム・コッビ、葵つかさらが出演し、撮影はオール韓国ロケで行われた。韓国語と日本語が、怒号や悲鳴と共に飛び交う惨劇は、衝撃のクライマックスへと展開していく。
監督・脚本・撮影を担当した白石晃士は、これまで『口裂け女』(07)、大島優子主演の『テケテケ』(09)など多くのホラー作品を世に送り出しているが、モモクロ本人達が何も知らされずに廃墟ロケをする『シロメ』(10)や、あびる優、岩佐真悠子らが除霊をレポートする『カルト』(13)など、POV方式を使ったフェイク・ドキュメンタリーのスペシャリスト。さらに、『グロテスク』(09)、『オカルト』(09)、『バチアタリ暴力人間』(10)、『超・悪人』(11)といった圧倒的な暴力性とエロスで、ホラーやフェイク・ドキュメンタリーの枠組みを越えて、観る者の脳裏に迫っていく作風が、さらにコアファンを熱狂させている。そして本作『ある優しき殺人者の記録』でも、POV方式のフェイク・ドキュメンタリーを採用しているが、恐怖に迫る圧倒的な暴力性や、生々しいエロスといった白石晃士監督の宝刀は高純度のまま、さらに、全く違う場所に着地させるといった異次元の衝撃を作り出し、まさに白石晃士の真骨頂作品が誕生した。
9月6日より全国順次公開される。
公式サイト satsujinsha-kiroku.jp