映画情報

2014年3月24日
オム・テウン主演、芸能界の内幕をリアルに描く『トップスター』が公開

映画『建築学概論』やドラマ『赤道の男』『善徳女王』などで人気の俳優オム・テウンが、善良な笑顔の下に情熱を抱き、野心に囚われていく極限の心理を、誇張や装飾をせず等身大で演じあげた『トップスター』がついに日本公開される。
華やかな世界で脚光を浴びる人気男優ウォンジュン(キム・ミンジュン)と、マネージャーを務めながらスターになる夢を抱きつづける真面目な男テシク(オム・テウン)。人生の転機は思いがけない形で突然やってきた。車の当て逃げ事故を起こしたウォンジュンの身代わりになって罪をかぶったテシクは、“謝礼”としてウォンジュン主演のドラマの相手役に抜擢されたのだ。長年の夢が叶い、人生最高の幸せを噛みしめるテシク。だが純粋だったはずの彼の心は、次第に深い野望に燃えていく…。
富も名声も愛も手に入れたトップスターを高潔に演じたのは、ドラマ『チェオクの剣』や映画『後宮の秘密』などのイケメン俳優キム・ミンジュン。美貌も才能も兼ね備えたプロデューサー役として、女優ソ・イヒョンが華を添え、国民的男優アン・ソンギが自身の生き様を投影したような役柄で登場し見せ場を作っている。
冒頭を飾る華やかなレッドカーペット&授賞式は、実際の『第32回青龍映画祭』の協力を得て、キム・ユンソク(哀しき獣)、コ・ス(高地戦)、コン・ユ(トガニ 幼き瞳の告発)、ユン・ゲサン(プンサンケ)、キム・ヘス(10人の泥棒たち)、イ・ボムス(Dr.JIN)、オム・ジョンファ(TSUNAMI -ツナミ-)などが次々と現れ、主演男優賞発表のシーンでは、実際に賞を獲ったパク・ヘイル(神弓-KAMIYUMI-)に代わりキム・ミンジュン演ずるウォンジュンが他の候補者とともに映し出され、見事に賞を獲得するという凝った演出がなされている。
メガホンを取ったパク・ジュンフン監督は、これまで映画俳優として、青龍映画祭や百想芸術大賞で多くの受賞歴を持ち、ジョナサン・デミ監督『シャレード』で韓国人初のハリウッドメジャー進出を果たすなど、韓国の映画人を牽引し常に新風を巻き起こしてきた人物。本作が初監督だが、そんな彼が「成功を夢見る者は、夢を成し遂げた後も本当に幸せなのだろうか?」との疑問から生まれた発想が臨場感あふれる作品として出来上がった。 『トップスター』(配給:ツイン)は4月5日(土)よりシネマート新宿ほか全国順次公開。