ドラマ情報

2013年12月3日
巨匠イ・ビョンフン監督が『馬医』チョ・スンウのキャスティング秘話を語る

『宮廷女官 チャングムの誓い』『イ・サン』『トンイ』など、数々のヒット作を生み出した韓国歴史ドラマの巨匠イ・ビョンフン監督。最新作の『馬医』が“東京ドラマアウォード2013”にて海外作品特別賞を受賞したことを受け、作品について語った。
-「馬医」を題材にしたきっかけは?
「ドラマ『馬医』は医学ドラマという点では『ホジュン~宮廷医官への道』や『チャングムの誓い』と同じ分野ですが、動物を治すという部分が異なります。1950年代からの韓国TVドラマ史上、動物を治療するドラマは一度もありませんでした。『馬医』は動物と人間の交流、動物と自然、自然と人間、これらをテーマに作った新しいドラマだといえるでしょう」
-チョ・スンウさんをキャスティングした理由は?
「ドラマの主人公を探すときは別の役柄でのイメージがついていない、新しいイメージを見せられる俳優を探すのが演出家の夢なんです。能力がありドラマのイメージにも合っていて、テレビでの既存のイメージが邪魔をしない、新しい姿を持った俳優をキャスティングするのが夢なんです。彼は映画やミュージカルのスターですが、テレビには一度も出演したことがなかったのでとても新鮮という点で大きな強みがありました。7年前に『薯童謠』でオファーし、『トンイ』でも一度オファーしたんですが断られました。テレビドラマの制作現場が過酷で大変だからというのが理由でした。でも彼は20歳の時『ホジュン』を見てすっかり魅了され、ドラマに出るなら『ホジュン』の監督とやりたいと思い続けていたそうで、テレビドラマへの出演の必要性を感じていた時だったこともあり、今回快くOKしてくれたんです。もう一つ、彼を起用した理由はまなざしの優しさです。同じ医学ドラマ『ホジュン』のような厳粛な主人公を描くのではなく、ユーモアがあって茶目っ気がある医師の姿を描きたかったんです。医師ホジュンとの差別化も図れるからです。チョ・スンウさんにはひょうきんな部分もあるんです。茶目っ気があってユーモアがあると思ったので、この主人公には適役だと思いました」
『馬医』は Blu-ray & DVD BOX1(発行:NHK エンタープライズ  販売元:ポニーキャニオン)が発売中。