ドラマ情報

2013年6月25日
インタビュー:『インス大妃』でヒロインの夫と息子の二役を演じたペク・ソンヒョン

『ビッグ~愛は奇跡〈ミラクル〉~』のチュンシク役でコミカルな演技を見せ、イメージチェンジを図ったペク・ソンヒョンが、その直前に出演したのが長編大作『インス大妃』だ。
朝鮮王朝第9代国王成宗の生母、インス大妃の一代記だが、後のインス大妃=ジョンを演じたのは、女優としても活躍するT-ARAのハム・ウンジョン。ペク・ソンヒョンはその夫となるトウォン君を演じた。その出演の経緯を「最初にオファーをもらった時は、幼いころのインス大妃の相手役ということだったので、僕としては、子役はもう卒業と決めていたので、せっかくのお話ですがお断りしたんです。すると、監督から直接、『この役ができるのは、お前しかいない』と電話をいただいて。そして、『今、このドラマに出なかったら、いつ、お前がT-ARAのウンジョンと共演できると思うんだ』とも言ってくどかれました(笑)」と明かした。
大人になってからは初めての時代劇、そして長編の主要キャストだったが、トウォン君は正義感が強く、優しく、まっすぐな本当にいい青年だ。「どの作品も一生懸命取り組みますが、役と自分が同一化してしまうことは、実はそれほど多くありません。ぺク・ソンヒョンという一人の人間が演じるので、どこか役に対して客観視しながら、演じることがほとんどなのです。でも、今回のトウォン君は違いました。父親と対立するあたりから、彼の人柄の良さや、弱そうに見えながらも実は誰よりも強い意志を持った人物であるところなどにどんどん惹かれ、完全に役に同一化して、演じることができました」と語る。
しかし、そのトウォン君は物語中盤で死んでしまう。残念に思ったところ、なんとペク・ソンヒョンはその息子成宗役で再び登場する。
「23話のシーンを撮り終えて、『お疲れ様でした、寂しくなります』と、皆さんに挨拶していたら、監督から突然『息子の成宗役もお願いね』と言われたんです(笑)。最初は、冗談だと思いました。かなり迷ったのですが監督からの熱いラブコールで、引き受けました」と明かした。しかし、予定外の役をやることになり苦労もあったようだ。「トウォン君の息子役だったので、役作りにはとても苦労しました。トウォン君と似ていながらも、違う人物を演じなければならないわけですから。ただ、トウォン君は一人の女性だけを愛して生涯を閉じましたが、成宗は大勢の女性と関わりがあったなど、異なる点も多々あったことなどから、なんとか演じきることができました」
チェ・シラ、キム・ヨンホら出演の『インス大妃』DVD(発行・販売元NHKエンタープライズ )は、BOXⅠ~Ⅲが発売中、Vol.1~30がレンタル中だ。