映画情報

2013年2月4日
ヒョンビンが入隊前にノーギャラで出演した映画『愛してる、愛してない』が日本公開

ドラマ『私の名前はキム・サムスン』や『シークレット・ガーデン』のヒョンビンと映画『箪笥』やドラマ『ごめん、愛してる』のイム・スジョンが共演した映画『愛してる、愛してない』(配給:ポニーキャニオン)が、ついに日本公開される。
本作は、『NOWHERE ノーウェアー』『M』のイ・ミョンセ監督の下で助監督を務め、チョン・ドヨンとハ・ジョンウが競演した『素晴らしい一日』などで韓国のみならず海外でも多くの賞を受賞し、国内外の批評家から最も高い評価のイ・ユンギ監督が「帰れない猫」(原作:井上荒野)を独特の映像美と繊細な演出で撮影した。
結婚5年目の夫婦の別れの3時間余りをリアルタイムで見せる本作は、二人以外に子猫とその子猫を探しに来た夫婦だけが出演し、ほとんどを夫婦それぞれの感情のみで物語が進む。イ・ユンギ監督の低予算映画のスタイルに、ヒョンビンとイム・スジョンはノーギャラで出演。スタッフも1人がいろいろなポジションを担当するなどしたという。撮影は20日間で全13回行なわれたが、クランクアップの際に、ヒョンビンとイム・スジョンは「撮影期間中ずっと幸せだった」と語ったそうだ。また「この映画の人物を演じたことは俳優として忘れられない経験であり、今後もこのような小さいながらも良い映画がたくさん作られるといい」と話している。
空港へ向かう車の中で、何気ない日常の会話のように彼(ヒョンビン)は「スタジオを家に移す」と話すと、彼女(イム・スジョン)は「わたし、出ていく」と告げた。彼はとまどいながらも黙ってうなずき、運転を続けた。彼女が出て行く日、窓の外は雨が降っている。好きな人ができ彼との別れを決心し、荷造りをする彼女は今までの出来事を思い出していた。そのころ彼は、彼女が大事にしていたコーヒーカップを包み、最後の食事のために思い出のレストランを予約し、彼女のためにコーヒーを入れた。立てつけの悪い扉の締め方を彼女の教える彼、洗剤は液体がいいという彼女…そんな二人の会話からは変わらない日常が続くようにも感じた…。
結婚5年目の夫婦の微妙なすれ違う思い、「近くて遠いふたり」を描く映画『愛してる、愛してない』は、3月16日より東京・新宿武蔵野館ほか全国ロードショー。