映画情報

2012年7月16日
ユン・ゲサン主演、キム・ギドク製作総指揮&脚本『プンサンケ』が8月日本公開

世界三大映画祭を制したキム・ギドクが3年の沈黙を破り製作総指揮と脚本を担当。ユン・ゲサン、キム・ギュリをはじめとするすべての俳優とスタッフが無報酬での参加を決めたという、世界から注目される新進気鋭のチョン・ジェホン監督の『プンサンケ』
http://www.u-picc.com/poongsan 配給:太秦)がいよいよ8月18日よりユーロスペースほか順次公開される。

38度線を飛び越えてソウルとピョンヤンを行き来し、3時間以内に何でも配達する正体不明の男、通称「プンサンケ」(ユン・ゲサン)。彼が運ぶのは、離散家族の最後の手紙やビデオメッセージだ。ある時、亡命した北朝鮮元高官の恋人イノク(キム・ギュリ)をソウルに連れてくるという依頼が舞い込む。境界線で何度も命の危機にさらされるうち、プンサンケとイノクは互いに言い知れぬ感情を抱くようになる。無事イノクを引き渡したプンサンケだったが、依頼者の韓国情報員に拘束され、卑劣な拷問を受ける。さらに、元高官を殺すためソウルに潜伏していた北朝鮮の工作員までもが介入し、先の見えない衝撃の結末へ突入していく…。
チョン・ジェホン監督は、キム・ギドク作品で助監督を務め、デビュー作はベネチア国際映画祭、初の長編作はベルリン国際映画祭と世界の映画祭で上映され注目を集めている新進監督。本作では、キム・ギドクの飛躍と奇想に溢れる狂気すれすれの脚本を、キム・ギドク監督作とは異なるスピーディーな展開のエンターテインメント作品に仕上げ、韓国でも驚異のヒットを記録した。次回作には、ドラマ『太陽を抱く月』でスター俳優の仲間入りを果たしたキム・スヒョンが出演する話題の映画『隠密に偉大に』が決まっている。

主演のユン・ゲサンは、せりふが一切ない演技で表現する難役を見事に演じきり、今までのイメージから大きく脱皮し、俳優としての真価を高めた。
映画『プンサンケ』は8月18日よりユーロスペースにてロードショー、8月25日より銀座シネパトスほか全国順次公開される。