■CAST
- 案内役
- 三枝成彰(作曲家)
- 指揮者
- 小林研一郎
- ピアノ
- 小林亜矢乃
- ソプラノ
- 岩下晶子
- アルト
- 相田麻純
- テノール
- 樋口達哉
- バリトン
- 青戸知
- 合唱
- 武蔵野合唱団
真夏に第九を歌う会
- 演奏
- 東京交響楽団
■曲目
ピアノ協奏曲 第20番 二短調 K.466
交響曲 第40番 ト短調 K.550
レクイエム 二短調 K.626
■STAFF
- 制作
- BS朝日
テレビ朝日
テレビ朝日映像
■ポイント
海外では、子どもからお年寄りまでクラシック音楽を聴く習慣がある。しかし、日本には数多くのコンサートホールがあるにもかかわらず、コンサートに訪れるのは中高年の大人が多い。果たしてクラシックという音楽は、子どもたちに嫌われているのだろうか…?
クラシック音楽というのは設備の整った音楽ホールで聴いて初めて、その本質、演奏者の鼓動、息吹を感じるものなのだ。子どもたちはその機会にめぐり合えていないだけなのだ。一度その会場に足を運べば、子どもたちにも(いや子どもたちだからこそ)その素晴らしさが実感できるはずである。日本を代表する作曲家・三枝成彰氏は、多くの子どもたちにその機会を与えたいと「はじめてのクラシック」と題する音楽会を企画。毎回、最高の演奏家を招き、クラシック音楽の素晴らしさを自身の解説を交えながら行っている。
そして今回、三枝氏がテーマとして選んだのは「神童」として知られる天才「モーツァルト」。彼の生涯は同時代を生きたもうひとりの天才ベートーヴェンとは異なり、エリート街道まっしぐらとうイメージであるが、そんな単純な見識だけでは語れないぐらいに実は奥が深い。モーツァルトに「神童」というイメージがついたのは、幼いころに見せた類稀なる音楽的才能に起因する。一度聴いた曲を即興で演奏して見せたり、絶対音感を持ち合わせていたことが周りの大人たちを驚喜させたのである。
今回のコンサートで扱う楽曲は、モーツァルトの中に持っている「慟哭」や「暗さ」を表した曲でばかりであり、その部分を踏まえながらモーツァルトの楽曲の素晴らしさを再認識していただきたい。
■内容
作曲家・三枝成彰さんの呼びかけで始まった、「はじめてのクラシック~中学生・高校生のために~」。2007年、第一回目が行われ、大成功を収めた画期的なコンサートである。入場料も通常より低く設定、曲の間には、三枝さんによる曲の説明が行われるなど初めてクラシックを聴く中高生でも楽しめる内容となっている。
近年、そんな三枝さんの活動に共感し、コンサートに参加するのはコンダクター、小林研一郎。ピアノには、その娘である小林亜矢乃が出演。最後に演奏される「レクイエム ニ長調 K.626」では「武蔵野合唱団」、「真夏に第九を歌う会」の大合唱にソプラノ・岩下晶子、アルト・相田麻純、テノール・樋口達哉、バリトン・青戸知の気鋭の声楽アーティストが揃う。