にほん風景遺産

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にほん風景遺産スペシャル 夏だワッショイ!列島夏祭り

夏は祭りの季節です。夏の祭りは、死者の鎮魂と先祖への感謝。旧盆をはさみ帰省の時期と重なり、再会の祭りでもあります。 加藤千洋氏(同志社大学教授/元朝日新聞編集員)を風景遺産案内人に、 3年半にわたり日本各地の風景を旅してきた「にほん風景遺産」。7月24日放送では、そのノウハウと蓄積から、これから楽しめる夏祭りを特集したスペシャル企画「祭りだワッショイ!」を お送りします。

 北は北海道最古、鰊豊漁の女神「姥神」に感謝をささげる江差「姥神大神宮渡御祭(うばかみだいじんぐうとぎょさい)」。そして、なんといっても北の夏を彩る青森「ねぶた」祭り。ここでは、珍しいねぶた師の仕事場も訪ねました。 「阿波踊り」「郡上踊り」と並ぶ、「日本三大流し踊り」の一つ、青森県黒石市「黒石よされ」は、圧巻3000人の踊り子が通りを埋め尽くします。

 東海道一の奇祭といわれる、新居の「遠州新居の手筒花火」では、男たちが激しく炎を吹き出す手筒花火を抱え、勇を競います。  三大流し踊りの一つ、日本最長3か月続く郡上八幡「郡上踊り」は、祭りのハイライト「徹夜踊り」を訪ね、一緒に朝まで踊ります。郡上八幡では、熱狂的な郡上踊り好きを「踊りすけべえ」といいますが、徹夜踊りはまさに「踊りすけべえ」の粋と熱気の見せどころ。
 また、村上水軍の名残りある瀬戸内海では、水軍由来の祭りを取材。木造船一筋の船大工が、20年前に作った船との再会にも出会います。

 夏の夜を彩る花火は、清盛ブームに沸く「安芸の宮島」およそ5000発の花火が、世界遺産厳島神社の朱をさらに赤く染め上げます。  そして、南は、神輿発祥の地、1300年の歴史を誇る宇佐神宮「」(大分県宇佐市)。奈良・東大寺の大仏開眼に、ご神体を乗せてはるばる旅したことが神輿の始まりといわれ、古式ゆかしき神輿が練り歩きます。  夏祭りの中でも最も艶やかな踊りは、熊本県山鹿の「山鹿灯篭祭り」。ハイライトは、金や銀の灯篭を頭に乗せ、千人の女性が「よへほ(酔いなさい)」の掛け声に合わせて踊る千人踊り。まさに夏の夜の夢とも思える、幻想の世界が広がります。  鎮魂儀礼は華やかに、盛大に行うことで、より大きな力が得られるといわれ、人々は様々な想いを踊りや山車に託し、盛大に行われてきました。

 この番組を見て行きたくなったら、まだまだ間に合うアクセス情報と併せ、夏本番、日本の夏祭りを一挙に紹介します。

江差姥神大神宮渡御祭 2012/8/9~8/11

青森ねぶた祭り 2012/8/2~8/7

黒石よされ 2012/8/14~8/20

鳥海山日立舞 2012/8/13、8/15、9/1

隅田川花火大会 2012/7/28

遠州新居手筒花火 2012/7/28、7/29

郡上おどり(徹夜おどり) 2012/8/13~8/16

水軍レース 2012/7/28

管絃祭 2012/8/4

山鹿灯籠まつり 2012/8/15、8/16

御神行祭 2012/7/27~7/29