にほん風景遺産

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九州新幹線でゆく ちくご散歩

2011年3月12日に全線開業した九州新幹線。
今回、風景案内人・加藤千洋さんが旅するのは、福岡県南部に広がる筑後平野。今年、開業した九州新幹線で、途中下車の旅をします。
筑後平野の新幹線駅は、久留米・筑後船小屋・新大牟田の3駅です。
最初の駅、久留米駅では、昭和12年創業、九州名物・とんこつラーメン発祥の店「南京千両」を訪ねました。70年変わらぬとんこつスープ、そのルーツの味は?
また、久留米は伝統の「久留米絣」の町。5代に渡たる工房で、匠の技に触れます。
久留米の隣、田園風景広がる朝倉市では、実働する水車としては日本最古の「朝倉三連水車」ののどかな水音を楽しみました。
2番目の筑後船小屋駅は、日本有数の含鉄炭酸泉・船小屋温泉郷の駅です。ここは胃腸病に効く飲む温泉として知られ、文豪・夏目漱石も逗留しました。
筑後平野は、沿線の人々が新幹線に向かって手を振り“絆”を訴えて評判になった九州新幹線の開業CMの舞台の一つです。筑後船小屋駅近くに、会社あげて出演した「宮田織物」があります。CMの中で、屋根の上にある「綿入りはんてん」の大看板を囲み、20人ほどの社員が一斉に手を振りました。加藤さんは、宮田織物を訪ね、CMと同じように屋根に上がり、新幹線に手を振りました。
筑後平野は伏見・灘と並ぶ酒どころ。地元産のいちご「あまおう」を使った日本酒リキュールが人気の日本酒の女性杜氏を訪ね、味見しました。日本酒の女性杜氏は、九州ではただ一人。その苦労に耳を傾けました。
筑後平野最後の駅、新大牟田駅。大牟田は日本一の「三池炭鉱」で栄えた町です。
しかし、今では炭鉱があったことを知らない若者も増えてきました。そこで、炭鉱の町の記憶を留めようと石炭をイメージした、なんと黒い菓子作りが始まりました。加藤さんが訪ねた店では、名産みかんを丸ごと黒い餅でくるみました。さて、その味は?
更に足をのばしたのは、北原白秋の出身地、水郷柳川。名物「どんこ舟」に乗り川下り、白秋の愛した水風景を楽しみます。
九州新幹線途中下車の旅の終わりは、有明海。ちょうど引き潮で、干潟が広がり、むつごろうがユーモラスなその姿を見せていました。

南京千両

TEL:0942-37-7279

川魚片小田

TEL:0943-22-4808

若波酒造

TEL:0944-88-1225

お菓子のキタハラ

TEL:0944-58-0915