にほん風景遺産
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津軽 農民画家が愛した風景
「津軽のゴーギャン」と呼ばれる画家・常田健は、10数年前に脚光を浴び、彼の描く大胆な構図、力強いタッチで描かれた農民の姿は、多くの美術愛好家から驚きの声で迎えられました。常田は、青森市の旧浪岡町出身で生涯津軽の大地で米とりんごを作りながらひたすら絵を描き続けた農民画家でした。
今回、風景案内人の加藤千洋さんは「津軽のゴーギャン」常田健が89年の生涯を送り、彼が愛した津軽の風景を辿る旅にでました。旅の始まりは、東北3大祭りの「ねぶた」の準備で大わらわの青森市にある青森県立美術館。学芸員に寺山修司や、棟方志功などの津軽の芸術家たちの精神を探ると共に常田とゴーギャンとの共通点や作風について説明をうけます。次に訪ねたのは、常田家のりんご園の中に建てられた常田健美術館と彼の棲んだままの状態を残している蔵のアトリエを訪れ、次女の文さんから常田の人柄、画家としての日常生活など常田の実像をインタビュー。そして、加藤さんは、常田が、こよなく愛した岩木山や、リンゴ園、稲がたなびく緑一面の田んぼなどの津軽の風景を訪ね歩きました。
常田健 土蔵のアトリエ美術館 TEL:0172-62-2442 |
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三内丸山遺跡 TEL:017-781-6078 |
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青森県立美術館 TEL:017-783-3000 |