にほん風景遺産

五島列島 － 奇祭と祈りの島々

長崎の西100キロ、東シナ海に浮かぶ五島列島。
大小１４０余りの島々が連なり、名前の通り五つの大きな島があります。
今回風景案内人・加藤千洋さんは1月に五島最大の島、福江島を訪れました。福江は暖流・対馬海流が流れる漁業の島でもあり、魚市場では90歳の現役の女性魚屋さんと出会います。そしてこの地で800年も伝わっている奇祭「ヘトマト」を見ます。「ヘトマト」とは家内安全、子孫繁栄、大漁、豊作など願う祭りです。祭りのメインは、大草履を担いだ若い衆が通りの女性を大草履の上に乗せ練り歩くものです。そして、映画「悪人」の舞台になった大瀬崎灯台の壮絶な風景に出会います。
2月下旬、加藤さんは再び五島の上五島に向かいます。長崎県に130余りあるカトリック教会のうち、４割が五島にあります。今回はその中でも小さな漁港を見守るように立っている「大曾教会」を訪ねます。そして弾圧の歴史や信仰の風景に触れます。
140余りの島々からなる五島列島の文化、歴史、暮らし。この地域に根付く多様な風景を紹介します。

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