にほん風景遺産

最上川舟運紀行～山形・川の街道をゆく～

「にほん風景遺産」、今回は、松尾芭蕉の句でも有名な山形県・最上川を旅しました。
最上川は、全長229キロメートル。その流域面積は、山形県内の７６％に及びます。
江戸の昔　この川は一本の街道であり、舟運により川沿いの街々に富と文化の繁栄をもたらしました。
番組の風景案内人・加藤千洋さんの旅は、最上川上流の景勝地・五百川峡谷から始まりました。この近辺は、川底に広がる巨大な岩盤、最上川舟運を阻む最大の難所でした。しかし、江戸時代に岩盤開削の難工事の末、最上川は、１本の道となり川沿いの街々は、大いに賑わいました。
番組の案内人加藤さんは、これら賑わった川沿いの街々を訪ね歩きました。
紅花の商いで儲けた豪商たちの旧家が並び京文化の佇まいを残す河北町や米、紅花などの物産を運んだ小鵜飼舟を今でも作るただ一人の舟大工を訪ねました。
そして、雪の降る中、最上川下りの船に乗って、最も繁栄したと言われる河口域の街酒田へ。
料亭文化が花開いた料亭相馬楼では、今でも、芸子衆の華やかな踊りと酒田甚句を聞くことが出来、往時の賑わいぶりを体感しました。
また、今回の番組取材中に豪農屋敷から本番組初公開となる最上川の繁栄ぶりを映す貴重な写真も発見されました。どうぞご期待下さい。

	河北町立紅花資料館 住所：山形県西村山郡河北町谷地戊1143 TEL：0237-73-3500
	最上川舟下り（最上峡芭蕉ライン観光） TEL：0233-72-2001
	相馬樓 住所：山形県酒田市日吉町一丁目舞娘坂 TEL：0234-21-2310
	山居倉庫（庄内米歴史資料館） 住所：山形県酒田市山居町1-1-8 TEL：0234-23-7470