にほん風景遺産
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鳥海山~巨大ブナが棲む湿原の森~
秋田県と山形県にまたがる鳥海山。標高2236メートル、東北地方でも有数の名峰で、かつて日本海を行き来する船乗りたちは、鳥海山を"目印"にしていたという。秋田県では県民歌にまで歌われ、恩恵をもたらす山として人々に愛されている。
その恩恵とは、鳥海山の豊かな伏流水だ。日本海沿岸を主な産地とする岩ガキは、およそ50%が秋田県にかほ市で水揚げされる。鳥海山から注ぐ伏流水はミネラルが豊富で、海岸や海底のあちらこちらからわき出て天然の岩ガキを育てる。風景案内人の加藤さんは象潟漁港を訪れ、珍しい岩ガキの塩辛など、そのおいしさに舌鼓を打つ。また、日本で3番目に古いとされる酒造「飛良泉本舗」も訪れた。出迎えてくれたのは透明度の高い井戸水。これもまた代々続く鳥海山の贈り物、伏流水。酒造りには欠かせないものとなっている。
今回はにかほ市を訪ね、鳥海山の伏流水がもたらす恵みと伝統を受け継ぐ人々の暮らしを五感で感じ取る。
にかほ市象潟観光案内人協会 TEL:0184-43-7502 |
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象潟シーサイドホテル TEL:0184-43-4111 |
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鳥海山日立舞 毎年8月13日 15日開催 |
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飛良泉本舗 TEL:0184-35-2031 |