ヨーロッパ食堂~美味探求!!素晴らしき食の世界~

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王妃が気に入った「ピッツァ・マルゲリータ」
~イタリア南部の都市 ナポリへ~

第四回のテーマは、「ピッツァ・マルゲリータ」。そのルーツを求め、イタリア南部の都市ナポリを訪れる。
ピッツァ・マルゲリータ発祥の地、ナポリはローマから電車でおよそ2時間30分、1995年に世界遺産に登録された魅力的な都市です。
そんなナポリでピッツァ・マルゲリータのルーツを探るのは、酒井雪江さん。ナポリ在住5年、和食のケータリングや料理教室を開き、日本食の魅力をナポリっ子に伝えています。
まずは、ナポリのお店でピッツァを注文。出てくるピッツァは日本でよく見るピザのようにカットされたものではなく、ナイフとフォークを使い丸々一枚を一人でいただきます。これがナポリ流。店の店主アントーニオさんは『真のナポリピッツァ協会』の会長。『真のナポリピッツァ協会』とは老舗のピッツァ職人やナポリの有名なピッツェリアが発起人となって、ナポリピッツァの伝統を守ろうと1984年に設立された団体です。
マルゲリータの味を左右するのはトマト。一大産地、サレルノを訪ねます。数多いトマトの品種の中でも、マルゲリータに一番なのは希少種サンマルツァーノ。工場ではサンマルツァーノの美味しいソースをいただきます。
そしてもう一つの味の決め手となるのは、水牛の乳から作るモッツァレラチーズ。老舗のモッツァレラチーズ工房「バルロッティ」では美味しいモッツァレラチーズを作るためのこだわりのポイントを見せて頂きます。
ピッツァ・マルゲリータのルーツに欠かせない場所が、今もナポリに残されています。それは1743年、フランスの王家、ブルボン家のカルロ3世が建てたカポディモンテ王宮。
1889年。当時のイタリア国王ウンベルト1世と王妃がバカンスでナポリを訪れた時, カポディモンテ王宮で食べ、大変気に入ったのがピッツァこそ、後に王妃の名が付いたマルゲリータなのです。
今回、究極のマルゲリータを頂くの店は「ラ・ノティツィア」。イタリアのピッツェリアとして始めてミシュランのグルメガイドで星を獲得したお店です。店のオーナーシェフ、エンゾ・コッチャさんは『真のナポリピッツァ協会』の幹部を務めたこともあるナポリピッツァ界の重鎮。一体どんなマルゲリータを焼いてくれるのでしょうか。
さらに、「発祥の地」でのマルゲリータの焼き方を60秒で紹介、ナポリならではの調理のヒントが見える。