ヨーロッパ食堂~美味探求!!素晴らしき食の世界~

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母の味「グラタン」~パリからアルプスのふもとグルノーブルへ~

第二回のテーマは、日本人の大好きな「グラタン」。そのルーツを求め、アルプスの麓・フランスのグルノーブルを訪れる。グラタン発祥の地・グルノーブルは、パリからTGVから約3時間。アルプスの麓の都市で、スキーのリゾート地として有名。1968年に第10回冬季オリンピックが開催された街としても知られている。
そんなグルノーブルでグラタンのルーツを探るのは、長江桂子(ながえけいこ)さん。パリの3つ星レストランのシェフ・パティシエとして働き、昨年から本場フランスで料理コンサルタントとして活躍している。
発祥の地グルノーブルでは本場のグラタンにかかせない食材を求めジャガイモ農家へ向かう。岩山が多く荒れたこの土地がかえって美味しいジャガイモを作るという。そして、グラタンに欠かせない乳製品を求めて酪農家の元へ・・・。そこで分かったのはグラタンが、地元のジャガイモと乳製品をある場所に置いていたことで、意図せず偶然に生まれた料理だということ。そしていまではこげを楽しむ料理に発展していたのだ。料理界必然のバイブル「エスコフィエの料理の手引き」では、調理の仕方(こげの付け方)でグラタンを4種類に分類している。実際に、パリにある長江さんの母校、ル・コルドン・ブルーの教授が4種類のグラタンを作ってみる。
そして長江さんは本場グルノーブルでまさにグラタン発祥と言える店を訪ねる。そこは、フランスで2番目に古いという歴史あるカフェだった。果たして、私たち日本人が慣れ親しんでいるグラタンとは全てが違う発祥の地の味とは?合わせて街の人がイチ押しの最高のレストランで味わう本場ならではの雰囲気を楽しむ。さらに、「発祥の地」のグラタンの作り方を60秒で紹介、グルノーブルならではの調理のヒントが見える。