BS朝日 ザ・ドキュメンタリー
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美智子さまから雅子さまへ
ご成婚パレード発掘秘話!
皇室を守った親子の物語
太平洋戦争の終戦直後、皇室そのものの存続が危機にさらされた時がありました。
東京裁判で昭和天皇が訴追され、戦争責任を問われる可能性があったのです。
それは、天皇制そのものの存続の危機でもありました。
そんな中、天皇制を守るため連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーに
秘密工作を行った人物こそが勇さんの父、鎌田銓一(かまたせんいち)氏でした。
陸軍中将として敗戦を迎えた彼には、もうひとつの顔がありました。
戦争前にアメリカに留学、アメリカ軍の大隊長として勤務していたことがあったのです。
しかも、その大隊を束ねるトップにいたのが誰あろう、後の連合国軍最高司令官となる
ダグラス・マッカーサーでした。
戦前にマッカーサーとの知遇を得て信頼されていた鎌田氏は、終戦後、急ぎ満州から帰国。
厚木に降り立つマッカーサーを出迎える大役を担うことになりました。
実はこの時、鎌田氏には重大な密命が下されていました。
「天皇制を護持せよ!」
マッカーサーとの人脈を最大限に生かして、「戦後日本に天皇制を残すことは、国家再生の
為に不可欠であることを連合国軍に認めさせる」というのが、鎌田氏に託されたミッション
でした。鎌田銓一とマッカーサー。2人の間にはどのようなやりとりがあったのでしょうか。
鎌田機関による秘密外交の実態に迫ります。
結果として、昭和天皇は戦犯に問われることなく、天皇制も残されました。
その後、新憲法の下で生まれ変わった天皇制を守り続けて来られた天皇陛下と美智子さま。
さらに、それを引き継がれている皇太子殿下と雅子さま。
様々な困難を乗り越えて来られた皇室の70年。
今夜は、その皇室を影で支え続けた鎌田銓一氏と勇さん親子の知られざる物語をお届けします。