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【ニュージーランド篇】オークランド シティ・オブ・セイルズ

ニュージーランドの国土は、北島、南島の対照的な二つの島からなる。北島は、今年のアメリカズ・カップが開催される国内最大の都市・オークランドやマオリ 文化発祥の地といわれるロトルアなど、文化的な側面を持つ島。一方の南島は、マウント・クックをはじめとするサザン・アルプスの山々、うっそうとしたブナ の森が続くフィヨルド・ランドなど、雄大な自然が広がる島である。
番組ではニュージーランドの魅力を、そこに生きる人々を通して描いていく。オークランドでのヨット・ライフ、驚異的な大自然、羊たちとの生活、先住民・マ オリ族の文化、そして定年退職後の第2の人生の舞台としても人気の島・ワイへキ島などを、毎回さまざまな角度から紹介する。
ニュージーランドの全人口の約3分の1が住む、この国最大の都市・オークランド。"シティ・オブ・セイルズ(帆の街)"の愛称通り、休日ともなれば湾内に は純白のヨットの帆がはためき、街に彩りを添えている。2000年に行われた世界的なヨットレース「アメリカズ・カップ」では、ニュージ－ランド・チーム が前大会に引き続き首位を勝ち取り、今年の大会でも優勝が期待される。

オークランドの人々の生活にはヨットが深く根付き、近郊には40以上のヨット・クラブが存在する。どのヨット・クラブも一定のカリキュラムに沿って、子供 達にヨットの技術を教えている。オークランド東部にある「コヒマラマ・ヨット・クラブ」もその一つで、毎週日曜日、10歳前後の子供達がアメリカズ・カッ プに出場する日を夢見て練習に励んでいる。
いろいろな人々が様々な形でヨットに接している街、オークランド。世界一周レースに出場する夢を持ちながら、タスマン海でヨットの練習中に遭難、船を失 い、人々の善意の寄付金で新しいヨットを製作中の男性や、会社経営の傍ら、毎週ヨットの草レースに参加する男性、アメリカズ・カップ出場を夢見て練習に励 む少年･･･。オークランドが"帆の街"といわれる所以(ゆえん)を、ヨットを愛してやまない街の住人たちの姿を通して描いていく。