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【ニューヨーク篇】セントラルパーク ジャーニー

このシリーズでは、街の象徴である摩天楼、エネルギーあふれる42ndストリート、復興するハーレム、人々の憩いの場であるセントラルパーク、そしてこの街に生きるニューヨーカーをテーマに、知られざるニューヨークの魅力に迫る。
マンハッタンのど真ん中に位置するセントラルパークは、まさに"都会の中のオアシス"といわんばかりに、広大な緑の空間が広がっている。ニューヨーカーに とって、この公園は愛すべき特別な場所。人々はみな、ここで思い思いの時を過ごす。それではいざ、セントラルパークの旅へ…!

セントラルパークは、1857年にジャーナリストかつ詩人のウィリアム・カレン・ブライアント氏の提唱によって着工され、約20年の時を経て完成した。南 北に4キロ、東西に800メートルという広大な敷地内には、美術館、劇場、テニスコート、ボート乗り場、レストラン、動物園など数々の施設があり、訪れる 人々の楽しみ方もそれぞれである。
「自分の仕事はNY一」と公言するサラ・セダー・ミラーさんは、セントラルパーク管理局の職員で、公園の自然を守る仕事をしている。美しい景観の保護は、 人々の寄付によってまかなわれている。彼女の案内により、公園内の“ベセスダテラス"、“ストロベリー・フィールズ"、“ザ・レイク"などを訪れる。
公園敷地内には、ニューヨーク最古の動物園や世界4大ミュージアムに数えられるメトロポリタン美術館がある。美術館には200万点もの美術品があるが、展 示されているのはそのうちの4分の1に過ぎないという。ここのテラスから眺める摩天楼も、絶景である。 公園ができた頃は羊が放牧されていた広場“シープメドウ"の隣に、レストラン「タバーン・オン・ザ・グリーン」がある。ここはその昔、羊の納屋があった場 所で、現在は連日たくさんの人が訪れる、ニューヨークでも有名な店である。シェフは、世界中からやってくるお客を満足させるために、毎日数百食もの料理を 提供する。
自然の宝庫であるセントラルパーク。ここで野草ツアーを主催するのはセントラルパークの嘱託職員、通称“ワイルドマン"。彼はニューヨーク屈指のナチュラ リストで、公園内で野草を見つけては、みんなに解説し味見をする。クワの実、キイチゴ、ブルーベリー、食用ユリ、ゴボウ…。公園内で見つけられる野草の種 類は実に豊富で、ツアーの参加者は、みんな大喜びだ。
さまざまな施設を持つセントラルパーク。150年もの間、ニューヨーカーは、この大都会の中の自然を愛し、大切にし、守り続け、今日もそれぞれ思い思いの時を過ごしている。