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【ニューヨーク篇】ニューヨーカーズ・ニューヨーク

このシリーズでは、街の象徴である摩天楼、エネルギーあふれる42ndストリート、復興するハーレム、人々の憩いの場であるセントラルパーク、そしてこの街に生きるニューヨーカーをテーマに、知られざるニューヨークの魅力に迫る。
千変万化する街・ニューヨークで数々の挑戦を続けるニューヨーカーたち。今回は、ニューヨークを舞台にそれぞれの活躍をする、彼らのエネルギッシュな生きざまを描いていく。

ニューヨークで最も多くのニューヨーカーを見つめてきた建物、グランド・セントラル・ターミナル。ニューヨークの鉄道の中心であるこの駅は、1日に500 本の列車が発着し、50万人もの人々が利用している。構内には、ニューヨークでその存在を知らない人はいないレストラン「グランド・セントラル・オイス ター・バー」があり、数十種類に及ぶ新鮮なカキを味わうことができる。
世界最大のニュースネットワーク「CNN」の記者として第一線で活躍するのはマリア・イノホサさん。10歳の時にメキシコからの移民としてアメリカにやっ てきた彼女にとって、ニューヨーカーとは“いろんなことに挑戦する勇気のある人、このエネルギッシュな街でうまくやっていける人"。彼女はジャーナリスト として、そんな彼らに接することに喜びを感じ、毎日世界中に大切なメッセージを発信している。

スージン・アンさんは、名門ジュリアード音楽院でピアノを学び、今年首席で卒業した。彼女が「ジュリアード音楽院の環境に憧れてニューヨークに来た」とい う通り、そのレッスンは基本的にマンツーマンで行われる。彼女はまたボランティアとして老人ホームなどで演奏活動をする。何ごとにもチャレンジしながら、 音楽家への道を着実に歩んでいる。
ビビアン・チェリーさんは、ニューヨークの人々を撮り続けるカメラマン。彼女にとってカメラはコミュニケーションの重要な手段。外に出かけては人に話しか け、その人の喜怒哀楽をカメラに収めている。そんな彼女が最近よく足を運ぶのがグリニッチ・ビレッジの外れにあるミート・マーケット。ここは最近おしゃれ な店が集まり始めたエリアで、セレクトショップ「ジェフリー」やレストラン「ローヌ」などがある。「本当にいい人生だ」と自らの人生を振り返るビビアン。 そこにはニューヨーカーとしての誇りと自信が溢れている。