DEEP Planet

【ハワイ篇 Part２】アロハスピリッツを求めて

年間６４０万人もの観光客が訪れるリゾート地として知られるこの島の人々は、長きに渡り、訪れる人を快く迎え入れてきた。ハワイの魅力は、そんな優しい愛に満ち溢れた人々の心“アロハスピリッツ”にあるといえる。
今回のＤＥＥＰ　Ｐｌａｎｅｔでは、ハワイの歴史を見つめながら、ハワイアンの心・アロハスピリッツを描いていく。
ハワイの代表的観光リゾート・ワイキキ。ハワイ語で「水が湧き出る」という意味のこの地は、１５０年前までは一面の沼地だったが、２０世紀初頭から始まっ たリゾート開発は瞬く間にワイキキを世界有数の観光地に変貌させていった。そんなハワイの歴史を、貴重な資料写真と女王リリウオカラニが作った歌『アロハ オエ』にのせて紹介する。

ワイキキに１００年以上前から立つホテル“シェラトン・モアナサーフライダー”（2007.6月から“モアナサーフライダー・ウエスティンリゾート”）は、ハワイ近代化の歴史の生き証人ともいえるホテル。
その中庭から放送されていたラジオ番組が「ハワイコールズ」、ハワイの伝統的音楽を全世界に発信した伝説的番組である。このホテルで半世紀近く電話交換手 として働くバーバラさんと、「ハワイコールズ」のプロデューサーを務めたドン・マクダーミッツさんに当時の思い出を聞く。
また、「ハワイコールズ」の精神を受け継ぎ、ハワイアンミュージックのみを毎日放送するFMラジオ局・KCCNでは、ＤＪビリーさんの仕事ぶりを紹介し、彼のハワイにたいするこだわりを聞く。

ハワイを代表する服装といえば、アロハシャツ。日本人移民が持ち込んだ着物がルーツだともいわれるなど、その興味深い歴史をコレクターのデール・ポープさ んにたずねると同時に、その貴重なコレクションを披露してもらう。さらに、ビンテージアロハショップの“ベイリーズアンティークス・アンド・アロハシャ ツ”を訪ね、一着５０００ドルのアロハシャツなども紹介する。
ハワイにこだわり続ける人々の思いこそがアロハスピリッツ。その精神は時代を超えてハワイアンの心に受け継がれていた。