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ストーリー

11/1(火)の放送
マセラティMC12

37年ぶりに勝利達成!

すごいクルマがやって来た。あのエンツォフェラーリを、今度はマセラティが新たな目的のために、自らの感性に従って仕立て直したものである。新たな目的とは、これまでレースの世界から遠ざかっていた37年間の空白を埋めること。そしてその目的は、すでに昨年、FIA・GT選手杯に勝利することで達成されているのだ。

ツインクもてぎ走行テスト

そんな特別なマセラティ、MC12の1台が走る舞台はツインリンク・もてぎの東コース。雨の心配もある空模様だったが、無事にテストが終了したことは、カーグラフィック9月号をご覧いただいた方ならご存知のとおりである。見れば見るほどフシギなカタチである。いや、カーボンのセンターモノコックだけでなく、6リッターのV12エンジンと6段セミオートマのギアボックスまでエンツォと同じだというから、両者のイメージの、あまりの違いように戸惑ってしまうのかもしれない。

65度のV12エンジン

敢えて言うなら、エンツォはあくまでF1のイメージを表現しているのに対して、こちらはグループCやルマンカーそのものの雰囲気。事実、ホールベースは15センチ、そしてカーボンのボディはエンツォよりなんと44センチも長くなっているのだ。それでいて車重がエンツォよりちょうど30キロも軽いというのはフシギだが、65度のV12エンジンは、このロードバージョンではエンツォより28馬力ほどデチューンされている。パドル式の6段セミオートマは、名前こそ違えどエンツォとまったく同じもの。豪華なインテリアはミスマッチのムードだが、最高速は330キロにも達するのだという。