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動物の親子たち ~1年の成長を追う~
寒さの厳しい土地で生まれた動物の赤ちゃんが初めての冬を迎えるまでを描く、雪に覆われた世界で暮らす動物たちの心温まる成長の物語。登場するのは、コウテイペンギン、ホッキョクグマ、ホッキョクギツネ、トナカイ、そしてニホンザルの親子。
北極や南極の氷の世界、どこまでも続く北国の雪景色。美しくも過酷な大自然の中、人生最初の冬、家族の助けを借りながら懸命に生きる赤ちゃんの姿と、たくましく生きる動物たちに迫る。
北極や南極、日本の山岳地帯などの寒い冬に、動物の赤ちゃんが生まれた。その赤ちゃんたちはさまざまな知識を身につけながら成長し、まためぐってくる初めての冬を生き抜くのだ。
コウテイペンギンは冬に卵を産み、父親が温め、母親はこれから生まれるヒナのために魚を捕りに出かける。春になると戻ってきて、父親と共に子育てをする。ヒナは夏までに大人たちと変わらぬ大きさに成長し、海に出る。
ホッキョクグマの赤ちゃんは、冬の間に雪の下の巣穴で生まれ、春になると外に出てくる。そして母グマについて歩き、狩りを覚える。海氷がなくなり、主食のアザラシがとれなくなる夏は、ホッキョクグマにとって最もつらい季節となる。
トナカイの赤ちゃんは生まれて数時間で立てるようになる。そして、群れと一緒に草を求めて移動する。群れから離れると、オオカミやワシに襲われて食べられてしまうのだ。その後は体力をつけながら成長し、次の冬が来るまでに独り立ちする。
ホッキョクギツネの赤ちゃんも、親をまねて遊びながら狩りを覚える。ホッキョクギツネの大人は一頭で暮らすので、次の冬が来るまでにきちんと自立しなければならないのだ。
ニホンザルは雪がまだ残る春に出産する。赤ちゃんは母親から生きる知識を教えてもらい、さらにうまく群れの中に入れるよう努力する。食べ物が少なく、寒さの厳しい冬はサルにとって過酷な季節だが、群れの仲間と一緒に温泉に入って温まったりする。
学んだ知識を使い、家族や友達の助けを借りて、雪の中で生まれた動物の赤ちゃんは最初の冬を越す。