BBC地球伝説

  • トップページ
  • 歴史
  • 自然
  • 紀行
  • 文化

ストーリー

オーロラを見た!
北極圏&ノルウェーを行く

誰もが「一生に一度は見てみたい」と思わずにはいられない魅惑のオーロラ。その幻想的な光を追い求めて、ジョアンナはオーロラの国・ノルウェーへ出発! ノルウェー中部のトロンハイムから列車で北上、ボルナ駅からはなんと犬ぞりに乗り換えて北極圏へ到達する。本土に程近いロフォーテン諸島のオーに渡るとすぐにオーロラと遭遇するも、現れたのはほんの一瞬だけ。本土に戻り、完璧なオーロラを求めてさらに北を目指すが…。

ジョアンナのオーロラを探す旅は、ノルウェー中部のトロンハイムからスタート。そこから列車に8時間揺られ、北極圏を目指す。さらに北極圏手前のボルナ駅で下車、犬ぞりに乗り換えて境界線を越える。そこからノルウェー海を渡り、まずは本土にも程近いロフォーテン諸島へ。向かった先は、ほぼ最南端の町オー。かつて漁師小屋だったという「ロルブー」に宿泊し、フィヨルドクルーズやアーティストのアトリエ見学を楽しむが、オーロラは一瞬しか見られずに終わる。
本土に戻ってさらに北上し、今度は内陸のツンドラ地帯にあるカウトケイノを訪問。この町には、かつて"ラップ人"と呼ばれ、何百年も不当な扱いを受けてきた少数民族サーメ人が多く暮らしている。現在では彼らのアイデンティティや文化は正当に尊重されており、ジョアンナは伝統的なトナカイの遊牧、お祭り、民族音楽のヨイクなどサーメの独特な世界を体感させてもらう。しかし、サーメ人の一人から「人はオーロラについて語ったり求めたりすべきではない」と諭されてしまう。気まぐれな女神オーロラがなかなか全貌を見せてくれないのは、ジョアンナが彼女の機嫌を損ねてしまったからなのか?
翌日、ノルウェーの北端に近いアルタで氷のホテルに宿泊。氷のベッドでも、意外とぐっすり眠れることに驚く。こうして旅の終わりが近づいても、期待したようなオーロラに出会えないジョアンナは一旦北上をやめ、海岸に向けて進路を西に変更。オーロラ研究で有名な町トロムセにあるオーロラ観測所にアドバイスをもらいに行く。すると、さっそくチャンスが到来。暗闇の中に、緑色の淡い光が! それはカーテンのように空一面に広がり、月明かりや星の瞬きとともに美しい輝きでジョアンナを包んでいく。幻想的なオーロラの姿に、彼女は胸を熱くする。
最後はノルウェー本土のはるか北、スバールバル諸島のロングイェールビーンに渡り、北極海を臨む。スバールバル諸島は人が定住する最北の地で、北極点まで1000キロほど。ジョアンナは、北の果てに到達した感動を噛みしめ、静かに絶景を眺める。