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世界・七つの海の物語 ~神秘の生き物たち~
1 太古の秘密・大西洋
世界の名だたる七つの海を、探検家、海洋学者など4人の海のエキスパートが探検する全8回シリーズ。チームは海と生命の謎、そしてその素晴らしさに迫ると同時に、彼らと人間社会との関わりについても探求していく。
第1夜となる今回は、世界で2番目に大きな海、大西洋。バハマ諸島では、35億年前の生命の誕生時と近い状態を保っているという巨大な穴に潜る。中にはなんと紫色に染まった海が待っていた。しかし、ここの水は強い毒素も持っている。機材も錆びさせるその中で、どれだけ潜っていられるのか? 水中の洞窟(どうくつ)に眠る先住民族の神聖な墓地も探検。19世紀に座礁して沈んだイギリスの軍艦の近くではたくさんの大砲も発見する。サメが誤ってはえ縄漁の針にかからないようにするための2つの実験にも挑戦。水につけると電気的な変化をもたらす金属を使う方法と、サメが嫌うにおいの液体をまく方法。たくさんのサメが泳ぎ回る中に飛び込んで行っての実験の成果は?
チームは広大な大西洋で、海の過去と未来を調べることに。まずはバハマ諸島の海に空いた巨大な円形の穴、通称"ブラックホール"に潜る。毒素を含んだ水は紫色に染まり、高い水温で一行を驚かせる。そして、かつてこの海を行き来した人類の過去と出会うため、ヨーロッパ人に滅ぼされたルカヨ族の水中の墓所を訪れると、そこには板で挟み頭部を平らにした独特な遺骨を発見する。
バハマの浅い海では座礁する船も多い。19世紀の沈没船を調査し、大砲やいかりから、かつてイギリスとアメリカの戦争の際に沈んだサウサンプトン号であることを特定することができた。
未来に目を向けさせるのは外来種の脅威。見た目は華やかだが、ほかの魚を食い荒らすハナミノカサゴは、人間の手で大西洋に持ち込まれたものだ。また、サメが不用意に人に近づかない対策として、追跡用のタグの取り付け、水に電気的な変化をもたらす金属板、サメの死骸から抽出した液体を散布する実験を行う。