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ストーリー

ナチュラルワールド・スペシャル
セミクジラの謎

かつてセミクジラは乱獲され絶滅の危機に追いやられたが、国際条約で捕獲が禁止された今でも、大幅な生息数の回復が見込めず危険な状態が続いている。その生態は謎に包まれており、保護活動を行うことが困難になっている。
カナダのファンディー湾、コッド岬では、若いメスのクジラが船にぶつかり命を落とした。この様に北半球に住むキタセミクジラは、人間との共存で絶えず危険にさらされている上、環境汚染でエサとなるプランクトンの種類が変わったため、現在300頭で頭打ち状態になっている。このためセミクジラを保護する動きが活発で、偵察機でのパトロールや海軍との協力が日常的に行われている。
一方アルゼンチンのパタゴニア海岸、バルデス半島は比較的環境が良く、繁殖が順調に進んでいる。母クジラの愛情あふれる子育ての様子や、逆立ちして尾ビレを掲げる不思議なポーズ、カモメとの闘い、雄同士の戦いや交尾の様子など、様々なめずらしい生態が描かれている。