BBC地球伝説

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ストーリー

地球の気象
地球温暖化がもたらす危機

地球の温暖化による被害と、その実態を様々な方法で検証する。
GPS(衛星を利用した計測システム)を利用してアリの生息範囲を割り出し、シロアリに色を付けて放ち、行き先を突き止めるなど、被害を防止するための斬新な試みが紹介される。またアメリカ・メリーランド州の水質汚染のリポートでは、微生物が赤血球を食べる顕微鏡映像や、川に浮かんだおびただしい魚の死体など、被害の深刻さを伝える映像が多数登場する。

アメリカ南西部ニューメキシコが、ある時謎のウイルスに襲われた。患者の半数は数時間のうちに死亡し、犠牲者の多くが健康な若年層だった。季節はずれの暖かさのために、ネズミたちが大繁殖したためである。 ニューオリンズでは、素晴らしいコロニアル様式の建物の数々が、異常な湿気によって繁殖した強力なシロアリたちによって貪り食われつつある。煙でいぶして消毒しても効果はなく、せっかく建てた家を放棄する人々が後を絶たない。
アメリカ東部メリーランド州の河口付近では、ある微生物の繁殖により大量の魚が死に至った。漁師たちは漁が出来なくなっただけでなく、自分自身も皮膚に炎症を起こしたり、脳にダメージを受けて記憶障害に陥ったりした。
これらの災害にはある共通の背景がある。地球の温暖化による高温多湿だ。気候の変化により特定の生物が異常繁殖し、さらに異常気象による大雨等で被害が拡大していく。地球温暖化による生態系の破壊が、人間の健康にどんな被害を与えているかをリポートする。