BBC地球伝説
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天才動物大集合 前編
昆虫から鳥、哺乳類まで、様々な身近な生き物たちにスポットを当て、その知能の高さを紹介するシリーズの前編。都会生活の中で厄介者とされているカラスも、厄介なのはその高い知能ゆえであることを再認識させられる。仮に環境の激変が起きたとして、果たして人間は彼らほど器用に環境の変化に順応できるのだろうか…。
まず都会に暮らす私たちに最も身近な存在、ハトの実験を紹介する。三つのボタンを正しい順序で押さなければ餌が出ないロボットを設置し、ハトの知能をチェックする。続いて、船を漕ぐオランウータンや、絵の違いを識別する馬なども登場する。
次に人間の役に立つように訓練された動物の賢さを検証する。ココナツを採るサル、天井のパイプに入り込んでインターネットの配線をするハイテクネズミ、体の不自由な主人を手伝う介護犬などが紹介される。さらには野生の動物の賢さを見るために、さまざまな仕掛けをした餌入れでリスを実験する。人間の作った餌入れと餌を盗もうとするリス.戦いの軍配はどちらに上がるのか? その他、体が小さいながら高い知能を持つハエトリグモの実験なども紹介する。
環境の変化にうまく順応することが生き残りに不可欠な資質であるとするならば、人間の支配に負けず、むしろその存在を利用する能力のある動物は現代社会における勝者である。人間の出すゴミをあさるアライグマ、ポッサム、アナグマを始め鳥のカラカラなどはその良い例である。
また道具を使うことができるのも賢いと判断する一つの大きな根拠となり得る。カリフォルニアのカラスは、アスファルトを使ってクルミを割る。カラスは、鳥の中でも順応性や問題解決能力が高い鳥である。野生カラスの名優「ロキ」も登場し、カラスの知能の高さがさまざまな方面から実証される。
その他タイに伝わる賢いゾウの伝説や、謎解きの名人タコの思考能力や記憶力の良さなど、様々な賢い動物が入れ替わり立ち代り番組に登場する。果たして後編で賢い動物ナンバーワンの栄光に輝くのは、どの動物なのだろうか。