「神の肖像」キリスト教美術2000年の旅
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「神の肖像」キリスト教美術2000年の旅
第二章:幼な子
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ロンドンの美術館ナショナルギャラリーの館長ニール・マクレガーが、西ヨーロッパのキリスト教美術を各地に訪ねるシリーズの第2夜。今回は、イエス・キリスト誕生時に、贈り物を持って祝福に訪れた「東方の三博士」の謎とクリスマスの起源を検証する。
イエス誕生の時、贈り物を持って駆けつけた「東方の三博士」とは、いったい何者なのでろうか。マタイ福音書には「東方の賢人たち」とのみ書かれており、人数に関する記述はどこにも見当たらない。絵の中に登場する賢人たちは時代によって人数もまちまちで、その扱いも賢人から国王まで様々に変化する。彼らはいつから3人になって、豪奢な国王の姿で描かれるようになったのだろうか?
ニールがメディチ家礼拝堂の壁画を始め、ルーベンス、レンブラント、ブリューゲル、ボッティチェリなど名だたる画家たちのキリスト降誕の絵を紹介しながら、時代によって様々な解釈をされてきた東方の三博士の謎に迫る。
また、もう一つの謎、クリスマスの起源についても解明を試みる。東方の三博士は、黄金、乳香、没薬という贈り物をイエスに捧げ、これに倣ってクリスマスにプレゼントを贈り合う習慣ができたが、一体いつごろ始まったのだろうか? ニールは、イタリアのローマ、フィレンツェ、ラベンナ、そしてドイツのバンベルクやペルーのチチカカ湖のほとりの町など世界中に足を伸ばし、クリスマスと東方三博士の足跡をたどる。