まずは、オーストラリア観光の人気スポット、東海岸のゴールドコーストへ。黄金の砂浜が70kmに渡って続き、マリンスポーツや美味しいシーフードを楽しめます 。
ゴールドコーストに隣接する町レッドランドでは、民家のすぐそばで野生のコアラを発見!ボランティアたちが、コアラの食用となるユーカリの植林をしたり、交通事故で傷ついたコアラを保護したりと活躍しています。
フェリーで40分、環境に配慮したエコリゾートとして有名なサウス・ストラドブローク島へ。自然と共生する工夫がこらされたホテルの周りには、亜熱帯雨林、砂丘、マングローブの茂る水辺・・・多様な自然の中で、ワラビー(小型のカンガルー)や野鳥など様々な生き物と出会います。
アースフレンドリーな町として有名なマレーニー。協同組合形式の自然食品店が生まれたことがきっかけとなり、人々が協力し、環境と共生する知恵を絞るようになりました。現在では太陽光発電パネルを町民が一括購入することで、大幅に安価にし、普及を進めています。
太古よりオーストラリアに住んでいた狩猟民族アボリジニはこの地の生態系を知り尽くし、動物たちと共存してきました。しかし、18世紀以来、西洋人が住み着き、農耕・牧畜を始め、さらに都市化が進んだことで、自然環境は大きく変わってしまったのです。そんなオーストラリアに、自然を取り戻そうという動きが生まれたのが1970~80年代、中心となったのはゴールドコーストなどのある、東海岸の人々でした。
ゴールドコーストより北に位置する落ち着いたリゾート、サンシャイン・コーストの海岸では「ライフセーバー」というボランティアたちが、サーフィンなどマリンスポーツの技術を使って、海水浴客の命を守っています。人種を超え、年齢を超えた地域の絆が息づいています。
山間の村、クリスタル・ウォーターズでは有機栽培で作物を育てながら、現代の環境技術を駆使した新しい暮らしが営まれています。持続可能な未来をめざすライフスタイルは、永続する農的文化を意味する「パーマカルチャー」と呼ばれ、国際的に注目されています。