アジア神秘紀行

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ストーリー

【2011年12月23日放送】
港町の面影残る世界遺産~ベトナム・ホイアン~(再放送)




ベトナム中部の町、ホイアンは南シナ海に注ぐトゥボン川の河口付近に位置し、かつては国際貿易の要衝として栄えた港町でした。しかし19世紀以降、川底に赤土が堆積して大型船の入港ができなくなったため開発の手が入らず、奇跡的にかつての町並みが残りました。19世紀から変わらぬ佇まいのホイアンの古い町並みは、世界文化遺産に登録されています。緩やかな時間が流れ、どこか懐かしいノスタルジックな風情が味わえます。

トゥボン川に沿って建てられたホイアン伝統の木造建築には、16~19世紀にホイアンと交易を行っていた様々な国の建築様式が取り入れられています。16世紀には日本も朱印船貿易によりホイアンと交易を行っていました。ホイアンには日本人町が造られ、1000人以上の日本人が暮らしていました。400年以上前に日本人が架けた通称“日本橋”は、日本人町と中国人町を結ぶ橋。日本の建築様式が取り入れられ、橋の中央部には中国の神様が祀られています。
ホイアン旧市街には伝統的な商家の家屋が残っています。そこには今も、交易で財をなした先祖が建てた伝統家屋を守りながら暮らす人々がいます。お茶や調味料の交易を行っていたタンキー家、漢方薬の売買を行なっていたクアンタン家を訪ねます。伝統家屋に施された華麗な装飾には、祖先から子孫への繁栄の願いが込められていました。
さらに伝統家屋の修繕に欠かせない陰陽瓦を代々作り続ける家族に密着し、受け継がれてきた伝統を紹介します。

港町の面影が残る郷愁のホイアンを巡り、世界遺産の街に息づく伝統の文化を伝えます。