アジア神秘紀行

  • トップページ
  • 作品一覧

ストーリー

フランス建築と水上人形劇~ベトナム・ハノイ~




ベトナム王朝の成立とともにその都となったハノイは、千年の歴史を誇る街。以来様々な国の統治下に置かれ、アジアにありながら西欧の影響を色濃く受けた独特の風情が薫ります。フランス統治時代の面影を残す建造物や職人の街として賑わいを見せる旧市街など、東南アジア屈指の魅力溢れる街として訪れる人々を楽しませてくれます。

“東洋のパリ”とも謳われるハノイには、フランス統治時代に建設された100年以上の歴史を持つ建造物が点在しています。その代表的なものが、街の中心部に建つフランス建築のハノイオペラハウス。この劇場は、ホー・チ・ミンがベトナムの独立を目指して蜂起した八月革命の舞台にもなりました。ほかにもフランス人医師が自宅兼病院として使用していた建物を改装した人気のベトナム料理レストランや、チャーリー・チャップリンやサマセット・モームなど世界中の著名人に愛されたホテルなど、ハノイに残るフランス建築を紹介します。
また、ベトナム王朝時代からの古い街並みが続く旧市街では、銀製品や金属加工を生業にしている職人達に、昔ながらのハノイの文化を垣間見ることができます。

そして、千年の歴史を持つベトナムを代表する伝統芸能、水上人形劇。水面を舞台にして人形の操り手が水に浸かって演じられる、ベトナム独自の舞台芸術です。ベトナムの伝説や風習などを今に伝える水上人形劇の源流を求めて、ハノイ北部、紅河のデルタ地帯のダオトック村を訪ねます。高度な仕掛けが施され不思議な動きを見せる水上人形劇の技術は、かつては門外不出の村の秘密とされてきました。祖先から代々受け継がれてきた水上人形劇の修行に励む、村の姉妹に密着します。

西欧の香りが漂うハノイの街の魅力と、ベトナムの伝統的な農村の生活を今に伝える水上人形劇の秘密に迫ります。