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九谷焼

 古き良き時代の熟練職人による“ものづくり”にフォーカスを当て、今と和えるライフスタイルを提案する番組第43回目は、「九谷焼」の世界へご案内します。色合いが明るく、華美なイメージがありますが、現代では白を活かしたシンプルなものも生み出されています。
 九谷焼の歴史は、長年、加賀の支藩だった大聖寺藩初代藩主、前田利治は領内の九谷の金山で陶石が発見されたことに着目し、領内の九谷村に窯を開いたことが始まりと考えられてきましたが、九谷より早くに、有田でも同様の色絵磁器が作られていたと思われる陶片が出土したことから、九谷より有田でも同様の色絵磁器が作られていたことが判明しています。そのため、今日では「古九谷様式」と便宜的に呼ばれています。古九谷の絵付けには2種類あり、黄色、緑、紺青、紫、赤の誤植を活用した「五彩手」と、緑と黄色で素地全体をごうかいに塗りつぶし、濃厚な彩色を施す「青手」があります。しかし、それらはわずか50年余で突如、消滅。その後、江戸時代中期、「再興九谷」と呼ばれる、それぞれの窯元の特徴を活かした作風が生まれ,明治時代になると欧米に盛んに輸出され、「ジャパン・クタニ」として世界に名を馳せていくのです。
 世界的にも名をとどろかせている九谷焼で今回つくる、番組オリジナルアイテムは、癒しの空間に置きたい、ホッとするアイテム。九谷焼の特徴を活かしたモダンなアイテムです。